6月14日   3B23:いかりんぐ

今日は外部講師として藤田先生に講義をしていただきました。
テーマは『不妊治療について』でした。

まず、妊娠のメカニズムがどうなっているのか、という基礎的なところから丁寧に教えて頂きました。
不妊というのは結婚してから2年間以上、特に避妊もしないのに妊娠しないことを言うのだそうです。
そして不妊症というのは、「自分が『不妊』という病気である」という意識を持ってはじめて不妊症であるとされるのだそうです。
今、全国には150万人に上る不妊症の人がいると見られていて、そのうち産婦人科へ通っている人は50万人、体外受精等に挑戦する人は年間10万人程だそうです。
この数字が多いのか少ないのか今一つピンと来ないのですが、今も環境ホルモン等の影響で増えているというお話だったのでやっぱり多いのかなと思います。

それから、ART(Assisted Reproductive Technology:生殖補助医療技術)について詳しく説明していただきました。
ARTには大きく分けて3段階あって、タイミング法→人工授精→体外受精や顕微授精、となっています。
タイミング法は、排卵の時期などを測定してもらって受精しやすいようにする方法で、人工授精は選別された生存している精子を子宮の奥に送り込む方法で、大体1会あたりの妊娠率は10%、6~10回ほど行います。人工授精でも無理だった人や卵管閉塞などの病気を持っている人は体外受精を行います。
そのときに移植する胚は主に4細胞期のものを使うそうです。

最後に、合併症や副作用についても説明を頂きました。
胚移植をしても、妊娠反応が陽性で胎嚢が確認されるのは大体25%くらい、そのうち妊娠が継続するのは60%くらいで、結局約30%くらいしか成功しないそうです。
さらに、排卵誘発によってOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を起こす危険もあるそうで、必ずしも体外受精が良い方法であるとは言えないようです。

その他、最近話題になった代理母出産についても不妊治療の現場からのお話を聞くことができました。

普段こんなに詳しく教えて頂ける機会はないので、今日は色々と現場からの詳しいお話を聞くことができて凄く良かったと思います。
まだまだ、こういった治療を受けやすいようにする為の法の整備が進んでいないのだなぁと思いました。何が良くて何が悪いかを決めるのはとても難しい問題だけれど、もっともっと今より法整備が進んで、多くの人が治療を受けられるようになればいいと私は思います。
あと、誤字や間違い等あったら指摘お願いします!
藤田先生、今日は本当にわざわざ有難うございました!!お話聞くことが出来てよかったです。


*来週は遂にネズミさんの解剖ですね!不安と好奇心とが混ざっている状態です。
かなり個人的なんですけど、今きらきらしているあの赤い目は濁ってしまうのでしょうか・・・。
そして開くまでにポン・●・リングを食べておこうと思います。とりあえず。