2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ラットの解剖 3B15

5月27日に初めてラットに対面した。名前をつけるかつけないか、つけたら後がしんどいよな、いや名前をつけて愛情込めて育ててあげたい、と悩んだ。結局名前はつけなかった。それでも愛情を持って育た。のんびり屋の私が、お弁当もそこそこにお昼に生物実験室…

ラットの解剖 3B14

小さかったラットを約一か月半飼育し、私は昨日解剖した。先生はその日のうちに感想を書きなさいとおっしゃていたが、私はなかなか心の整理がつかなくて今日になってしまった。 先生の解剖中、私は以前行った鶏の屠殺・解体と、鹿の解体を思い出していた。ど…

ラットの解剖 3A32

結局私は、瓶の中のラットを前に大泣きしてしまった。ずっと心の準備をしてきたつもりだったのに、やっぱり死ぬのは辛かった。ジエチルエーテルの鼻を突く匂いや、飼育室のアンモニア臭、解剖している時のあの独特の香りが、今もふと蘇ってくる。その度に悲…

ラットの解剖 3B01

私がラットを解剖する前、生命論を選択していない生徒に「なぜ解剖するのか」と問われたことがあった。そのとき私は明確に答えられず「ラットの身体の構造を知るためとか、生命の重みを知るためとかかな」と曖昧で陳腐な答えを言った。答えられない自分が恥…

ラットの解剖 3D26

私は今でも、1人1匹ラットを自分の手で育てて、自分の手で解剖することの意味はわかりません。もちろん、死んでしまってからも動いている心臓、小さいのにちゃんと形を為している臓器たち、ちゃんとラットのかたちをした赤ちゃん、感動といっていいのかはわ…

ラットの解剖 3C34

私はラットを育て解剖することになんの意味も見いだせなかった。私は医者にも獣医にもならないし理系でもない。こんな奴に殺されるこの子はなんて可愛そうなんだろう、そんなことを思っているうちについに解剖の日がやってきた。 ラットは今日も可愛かった。…

ラットの解剖 3A6

2ヶ月弱飼育したラットの解剖を行った。まず、先生から実験動物としてのラットについて説明があり、ラットの解剖を実演してくださった。その後自分たちも各自でラットの解剖を行った。 解剖中はラットの毛の多さに苦戦していたが、実際に内臓の配置や横隔膜…