2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

延命治療 ~自分の人生は自分の意志で生きる~  D組34番

1.延命治療とは 「一般に、回復の見込みがなく、死期が迫っている終末期の患者への生命維持のための医療行為をいう。人工呼吸器の装着、心臓マッサージや昇圧剤投与による心肺機能の維持、水分や栄養の点滴などがある。ただ、「終末期」の明確な定義はなく…

宗教と中絶 〜北アフリカが抱える問題〜   B組10番

現代の私たち日本人にとって中絶とは、良いイメージではないものの社会的に受け入れられている。これは1996年(平成8年)母体保護法として改正された法律により正当な中絶の理由を定め、指定医が合法的に手術を行っていることが基盤にあるだろう。宗教…

断種と優生学

○断種に関する基礎知識 断種 輸精管・輸卵管を手術して子どもをつくる力を失わせること。(国語辞典より) 優生手術と呼ばれることもあり、優生学に基づき、ある集団あるいは個人の血統(種)を断つという側面も持つ。 優生学 人類の遺伝的素質を向上または…

認知症と付き合っていく    C組15番

「認知症」とは老いにともなう病気の一つです。さまざまな原因で脳の細胞が死ぬ、または働きが悪くなることによって、記憶・判断力の障害などが起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係に支障が出ている状態をいいます。日本では高齢化の進展ととも…

代理母問題を様々な角度から考える   D組36番

§1 代理出産について 代理出産とは、子を持ちたいが病気などの理由により妊娠および主産できない女性が、生殖補助医療を用いて第三者の女性に妊娠・出産してもらうことです。代理出産には、大きく分けて2種類の方法があります。サロゲートマザー型とホスト…

尊厳死について  ~尊厳死法制化は実現すべきか~ A組39番

1. 尊厳死とは 尊厳死には、尊厳を保って迎える死という意味と、患者の意思を尊重して延命治療を行わなかった結果迎える死という意味がある。後者の意味で使われることが多く、このレポートでも特に説明が無ければ後者の意味で用いる。 尊厳死において、患…

クローンはなぜいけないのか A組7

①動機 本校の卒業生である山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞を受賞したとき同時に受賞したのがジョンガードンだった。授賞理由は世界初のクローンの作成の成功。その当時はアフリカツメガエルのみだったが後にイアンウィルマットがかの有名なドリーで羊、…

性的指向を取り巻く問題     B組37番

1性的指向とは何か 性的指向とは、いずれの性別を恋愛や性愛の対象とするかといった概念のことです。ここでテーマにあげた問題というのは、非典型的な性的指向をもつ人々が社会的な権利を奪われていた、奪われていることを指します。 日本では性的少数者と…

児童虐待 ~しつけとの境界線と、養育環境要因のケースについて~   B組38番

◎はじめに 児童虐待をする親の「虐待ではなくしつけのつもりだった」という言葉をニュースで聞いて、「虐待」と「しつけ」の境界線はどこにあるのか、明確に定義されているのかなどが気になったのでその点を中心に調べレポートにし、また、調べていく中で養…

救急車の有料化について     C組 23番

1.はじめに “救急車の有料化”について取り上げられているニュースを見た。 日本では無料であることが当たり前になりつつある救急車であるが、救急車が救急搬送の受け入れを拒否できないことを利用した不要な119が増え、有料化への検討が進められている。救…

がんとがん治療 ~どっちが苦しいのか~      C組 3番

“がん”と聞いたときに真っ先にイメージすることは何だろうか。「近年患者が増加している」「死亡率が高い」そして、「闘病生活が苦しい」というものなどが挙げられるのではないだろうか。実際に、テレビなどの一般的なマスメディアで特集されている多くのが…

第11回 ラットの解剖

今回はいつも通り(?)外部の先生から抗議をしてもらった後、今学期を通して飼育してきたラットの解剖を行いました。 僕はこれまでにカエル等の解剖を行ったり、鶏を自分の手で捌くといったことを経験していたため慣れてしまったのか、それほど気持が高ぶら…