研修1日目

 生命論の研修1日目では、岡山県にある国立ハンセン病療養所である、長島愛生園を訪問した。

 長島愛生園では、長島愛生園歴史館の学芸員の方とお会いし、ハンセン病の歴史や差別、長島愛生園の概要や今後など幅広く教えていただいた。また、ハンセン病患者がどのように島に上陸しどのような対応を受けていたのかを、長島愛生園内に残された収容桟橋、収容所などの施設を実際に見学して学習した。さらに、長島愛生園歴史館の見学を行った。今回はハンセン病元患者の方にお会いすることはできず残念だったが、代わりに元患者の方が経験を語る映像を見せていただいた。

 ハンセン病については、多少の知識はあったものの、実際に行ってお話を聞いたり施設を見学したりすると、新たな知識や間違っていた知識の発見がたくさんあった。ハンセン病患者に対する差別は、人々の誤解から生まれたものであり、それによってハンセン病患者だけでなく家族までも巻き込んで差別が生まれてしまう。そういった誤解から生まれる差別は現代でも多くの事例が散見される。そのため、今回ハンセン病について詳しく知ることができ、また正しい知識を得ることの大切さを教訓的に感じることができたので非常に良かったと思う。現在、長島愛生園は世界遺産の認定を目指しているそうだ。近い将来、長島愛生園が世界遺産に認定され、「人権学習の場」として象徴的な場所になってほしいと思った。 3A02