生命論 第12回 3C34

遅くなりました(´・_・`)


今回は淀川キリスト教病院ホスピス病棟の緩和ケア認定看護師、杉田智子先生に講義をしてもらいました。

講義のはじめにがんについて、また緩和ケアとはどういうもなのかというのをお話ししていただきました。

まずがんについて
日本の死亡原因の第1位はがんであり、日本人の3人に1人はがんが原因で亡くなっている。
また生涯がんになるリスクというのは男性で54%、女性で41%と非常に高くなっている。
その中で患者を中心してがん対策基本法が2007年に制定された。
がん対策基本法はがん対策を総合的かつ計画的に推進するのを目的にしている。またがん対策推進基本計画ではすべての患者や家族の安心をメインとして考え、がんの治療や緩和ケアにかんすることをはじめ治療に関する相談や情報提供がんの予防(未成年者の喫煙等)、早期発見のためのがん検診の受診をすすめるなどたくさんのことについて計画されている。

次に緩和ケアについて
1989年にWTOが定めた緩和ケアの定義では治癒を目指した治療が有効でなくなった患者さんに対する全人的ケアとなっているが2002年では生命を脅かす疾患による問題に直面してる患者とその家族に対して行うものとなっていて、病気が治る状態か治らない状態かは区別されなくなっている。
実際、緩和ケアは病気の初期段階から行われている。
しかしまだ
緩和ケア=病気が末期
というイメージもあるため、オレンジバルーンプロジェクトなど、市民に緩和ケアというものを知ってもらうための活どうもおこなわれている。

緩和ケアの一部としてホスピス緩和ケア病棟がある。
ホスピスケアでは
・基本的ケアの徹底
・「その人らしい」最後を
・その現実から目を逸らさない
・真実への権利
・細やかな患者への理解
を基盤としていて医療チームが一丸となったケアを実践している。

がんになった患者さんとその家族は
できることなら治療してもとの生活に戻りたい
それが無理ならがんと共に生き抜いてほしい
でもそれは難しいのでせめて苦痛なく少しでも長生きしてほしい
と思っている。
ホスピスでは患者さんの痛みを取り除いていつも通りの生活をできるように支援を行っている。
そのためにまず相手に関心を寄せ、しっかりと患者さんの話を聴く、話の背後に隠れてる感情を読み取るなど様々なことを行っている。

講義の最後に淀川キリスト教病院ホスピス病棟で働いている田村さんのDVDを見ました。
いろんな患者さんと接している様子や、患者さんを支えている医師や看護師さんの姿や医療体制?を見ることが出来てとても良かったです。
治療を目的とするためでも、患者さんに辛い思いをさせないようにするのでもなく、患者さんの意見を尊重してていぃなと思いました。またホスピスに入院している患者さんだけでなく、通院をしている患者さんにもその人にあったケアや、支援を行っているっていうのを聞いてびっくりしました!!
あと患者さんを看取ったあとにすぐに気持ちを入れ替えて仕事をしているのも凄いな、と思いました。