医療とお金班 二回目

§ 二回目

先週考えた立場の人を探したが、考えた立場とは違った観点で貧困層と富裕層との間で医療における格差があることが分かった。
それは、「臓器移植における優先順位」と、「(主にアメリカにおける)医療制度そのもの」という二つの観点での医療格差だ。

I. 臓器移植における優先順位
現在、世界中で臓器移植を希望する人に対して、臓器提供者の数が少なすぎるということが起こっているため、実際に臓器移植手術に至るまでには、とても長い順番待ちをしなければいけない。しかし、数億円という多額のお金を支払えばその順番待ちに"割り込み"ができる。それは、裕福な人が優先され、お金のない人は後回しにされるということを意味する。それは、「ビジネスとしての医療」ではなく「人を助けるための医療」という観点に立って考えたときに果たして正しいと言えるのだろうか。

II. 医療制度そのもの
アメリカは小さな政府であるため、社会保障が充実しているとは言えない。救急車を呼ぶだけでもお金がかか流ほどだ。そのため、料金を払うことができないために、救急車を呼ぶことすらできない人たちもいる。しかし、一方で、キューバや北欧諸国では、社会保障が充実し、ほとんど治療費を払うことなく治療を受けられる。(その代わりに消費税が高いということもあるが、今回はその点あまり重要視せずに話を進めたい。)小さな政府か大きな政府、どちらが正しいかを一概に決めることはできないとは思うが、少し考えてみたい。


上の二つの観点で、多少変更しつつ、話を進めていくことになった。岩波新書の臓器移植や医療費に関する本を三冊借りたので、各自一冊ずつ来週までに読んで、概要を軽くまとめるという課題をもって二回目を終了した。

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