第4回 『生殖補助医療 について』

今回は、立命館高校の堀先生に来ていただいて、生殖補助医療について教えていただきました!

☆まずはじめに、生殖補助医療を使うとなったときに知りたいことをたくさんあげてみると、
・成功率は?
・どこでどんな方法で??
・かかる費用と期間は?
・母体と子供への影響は?
・どのぐらいの人数がしていること?
・捨てられる受精卵は?
などがでてきました。
その後もお話を聞いていると、産まれた子どもには伝えるべきか…?など、他にもたくさんの疑問点がでてきました。

☆次に、堀先生が生殖補助医療(不妊治療)にどんな種類があるのかを教えてくださいました!

1.タイミング法…いつなら受精しやすいか病院で聞く
2.人工授精…夫の精子を妻の子宮に注入する(配偶者間)
3.体外受精卵子精子を取り出し、試験管内で受精させる
4.顕微授精…精子が1つでもあれば顕微鏡のもとで受精させられる
※第三者精子を持ってくる(夫が無精子症のとき)…日本でもできる!

この他にも、女性がiPS細胞で精子をつくったり、1人の卵子と第三者精子を他の人の子宮に注入したり、代理母を利用したり…など様々なものがあるそう……

もし第三者精子卵子を使うと、
2.の人工授精では2パターン、3.の体外受精では4パターンの組み合わせができてしまいます

⇒こんなにたくさん種類があるとは知らなかったです…人工授精と体外受精のしっかりとした違いを初めて知りました……!
タイミング法を聞くだけのことも、第三者精子を持ってくることも、同じように扱うわけにはいかないけど、そこの基準はどこなのかがむずかしいなあと思いました。


☆最後に、たくさんの視点から生殖補助医療について考えるために、現状について教えていただきました!

1.定義・現状について
"不妊"の定義→子どもを作ろうと思っても2年以上できない状態
現状→体外受精は1年間で24万件。
その中で産まれてきたのが2万8千人 なので、成功率は11%ぐらい。
1年で産まれる全ての赤ちゃんの人数はおよそ100万人なので、その中で体外受精で産まれた子は約2.8%。

2.歴史的な経緯
日本初の人工授精→戦後まもなく
世界初の体外受精→1978年イギリス

3.周辺の問題領域
・中絶が多い
・第三者精子卵子…?代理母や養子は……??

4.科学・技術的側面
・成功率 ・体へのリスク、影響
・失敗し続けたら…?
などが素人にわからない状態!!

6.法・制度的側面
・法律が少なく、データも少ない
・保険をきくようにするべきか
・父親が匿名の第三者の場合、代理母が産んだ場合、死んだ夫の子を産んだ場合、LGBTの親が子どもを産んだ場合、などの法的保障は……??
・子どもの「出自を知る権利」はまもられるべきか?? など

⇒定義も現状も歴史的な経緯も全く知りませんでした!
あと、科学・技術的側面 について 詳しいことがわからないという状態や、法・制度的側面 についていろいろな場合に関する法律が全く定まってないという状態を再確認しました……


☆今までの授業で調べてもなんとなくしかわからなかったことや、知らなかったけど曖昧なまま話し合っていたことをたくさん教えていただけて、とてもよかったです。今までよくこんなになにも知らないまま話し合っていたなあ…と思いました……。
次のロールプレイングも楽しみです!堀先生ありがとうございました!!

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