5月17日 森中先生の講義~遺伝と進化~ きゃわ3B04

■遺伝
 遺伝子というのは、親から子へと情報を伝える役割を持ったものである。
 DNAというのは、普通の生物が遺伝に使われている物質の呼び名である。
 DNAは、二本の鎖で出来ていて、その鎖にはA、C、G、Tの4文字がランダムに並んでいて、遺伝情報を伝えている。
 AとT、GとCが相補的な関係にある。Aの向かい側にはTが必ずあり、Gの向かい側には必ずCがある、といった具合である。
 人間は約60億文字(30億対)の情報が遺伝子として働いている。

 DNAの文字3つで一つのアミノ酸を作る→アミノ酸がたくさん(100個以上)結びついてタンパク質になる→様々な組み合わせで酵素になる
 遺伝子は、酵素を作る指令を出すという働きもある。


※突然変異というのは、遺伝子を複製する時に遺伝子の中の文字が変わってしまい、たんぱく質酵素が 変わってしまうことである。

※ヒトゲノム計画・・・アメリカが主導で、人の全60億のDNAの塩基配列を全て読む計画である。
          全て読むことは出来たが、その文字列が具体的に何をしているのかはよくわかっていない。
          階層的に、お互いに影響しあっているので、具体的に「これ」と決める事ができないからである。

※ガン遺伝子・・・ヒトゲノム計画より、ある一つの塩基配列であることが特定できた。
        しかし、それは人間に必要な遺伝子である事も同時にわかった。
        赤ちゃんの時にガン遺伝子は増殖のために活動しているが、成長していくにつれて眠る。
        それが、何かのきっかけで働き出し、癌となってしまうのだった。


遺伝子病・・・遺伝子の異常が原因で起こる病気。遺伝するかどうかはわからない。
      今、遺伝子病の原因となる遺伝子は500ほど見つかっており、一人5~10個ほど見つかっている。
 だが、遺伝子病の遺伝子は劣性なので、片方の染色体に因子があるだけでは、発病しない。
 つまり、人間の全員が遺伝子病の因子を持っているということである。

遺伝病・・・・・・親から子へ移る病気の全てをさす。

ややこしいけれど、遺伝子病かつ遺伝病というのもあるし、遺伝子病だけど遺伝病ではない、というのもある。


江崎玲於奈は「いずれは就学時に遺伝子検査を行いそれぞれの子供の遺伝情報に見合った教育をする形になっていくだろう」と発言。
しかし、遺伝情報が差別的な人間選別に利用されるのではないかと危惧する人も多い。
さらに、遺伝子的な要素より後天的な要素のほうが遺伝病に与える影響は多い。
また、形質の優劣が個人の主観によるものがほぼ全てなので、このような考えは無意味であるとする見方が主流である。

個性か異常か。これは非常に難しい問題である。

■進化
進化というのは実験する事ができない。今ある情報を調査して推測するしかないのである。
よって、今ある進化論は、全て「論」なので決定的な証拠があるわけではない。

ダーウィンの進化論
 自然選択説
  ある個体Aが数匹の子供を産む。その子供には、ちょっとずつ違いがある。(個体変異という)
  そこで、生きるのに適した個体だけが生き残る(適者生存という)。
  これを何回も繰り返して、自然を生きていくのにより適した者が生きていくので、自然淘汰され、進化となる。
  つまり、自然が個体に圧力をかける、という事もできる。

 ※優性思想は、この自然が個体に対してかけている圧力を、人間が作り出してもいいのではないか、という考えでもある。

  この考えは、アフリカのかま状赤血球の分布例が証拠として上げられる。
  かま状赤血球は遺伝性のもので、貧血をおこし、悪くなると死ぬ事もある。
  この遺伝子は、普通自然淘汰されてなくなっていくことはずだ。
  しかし、アフリカのある地域ではこのかま状赤血球を持つ人が多い。
  実は、このかま状赤血球はマラリアに耐性をもち、その地域ではマラリアが多いのだ。
  このことから、周りの自然が個体の遺伝子の遺伝を決めると推測できる。

 このようなことから、ダーウィンの進化論は最も支持されている。

・ラマルクの進化論

 〕冑塒僂寮癶不要なものは退化して、使用頻度の高いものは発達する。
 獲得形質の遺伝→後天的な要素も遺伝する。

しかし、△鰐世蕕に違うだということで、この説は支持されていない。



▲感想▼
わかりやすい、すっと理解できる内容だったけど、まとめるのはすごい難しかったです。
わかってると思う事が、いかにもろいものか再認識しました。
異常な長さになりました、僕が読む側なら読みません、っていうぐらいの量です。
全然説明できません。皆すごい。
質問、間違いの指摘とかは受け付けております。