7月1日の授業(3C24)

 
今回は4人ずつのグループに分かれて生命操作についてグループ討論をしました。
わたしのグループでは「着床前遺伝子診断と胚選別」と「ドナー・ベビー」について討論しました。
 
 
着床前遺伝子診断と胚選別
想定-遺伝性の重い神経難病に苦しんでいるX氏とその妻は、体外受精で作製した複数の胚から、着床前遺伝子診断により発祥可能性のないものを選んで妻の至急に着床させ、健康な子を得ようと考えている。
 
賛成の意見(4人)
・社会的に考えたら姓名価値の平等性を損なう行為であり認められない行為かもしれないが、いざ自分が親の立場になったら健康な子供が欲しいと感じてしまう。
・せっかく医療技術が発達しているのだから、病気が発症するのを防ぐ手段があるのならば活用するべきだと思う。
・なにもせず、生まれてきた子供が障害者だった時、自分の選択を肯定することはできないと思う。
 
反対の意見(0人)
 
 
ドナー・ベビー
想定-Y夫妻は、重い血液の疾患で余命数年と診断された子供のため、もう1人子を作って臍帯血の造血幹細胞を移植しようと考え、体外受精により複数の胚を作製し、その遺伝子診断でもっとも組織適合性の高いものを選んで妊娠・出産する計画を立てている。
 
賛成の意見(1人)
・子供を出産した後に2人の子供を同等に愛することができるのならば悪いことはないと思う。
・あとあと子供を作ろうと考えていたのならば、時期を少し早めただけで問題はないと思う。
・出産した子供が成長してこのことを知り、「兄のために自分が生まれてきた」と自分が生まれてきたことに誇りをもつことができる。
 
反対の意見(3人)
・病気の子供を救おうとしているのに、そのために多数の人となるもとである胚を廃棄するのはおかしいと感じる。
・出産した子供が健康である可能性は100パーセントではないから、もし病気の子供が生まれた場合はどうするのか?
・昔は諦めることしかできなかったのだから、諦めることも考えるべき。
・子供は資源ではないのだから、医療資源という道具として作るべきではない。
・出産した子供が成長してからこのことを知って、「自分なんで生まれてきたのだろうか」と考え悩んでしまうかもしれない。
・ヒトになる胚を一方的な都合だけで廃棄してしまうべきではない。
 
 
感想
わたしは今までせっかく医療技術が発達して命を救うことのできる技術があるならそれを活用すべきと安易に考えていました。
しかし討論をする中でそれは本当に良いことなのかいろいろと考えさせられました。
今回の討論ではどうしても感情論になりがちだったけれども、これからは倫理的な面も考えて討論していければいいなと思います。
今回の議題では胚の廃棄などどこからが命と定義されるかという問題も深く関わっていてとても深い内容に思えました。2時間という時間ではとても少なくもっと議論したかったです。