第6回 出生前診断について ~ディスカッション編~

今回は出生前診断についての3つのテーマでグループごとに話し合いを行いました。


1)
出生前診断、とくにNTPTのような簡単な血液検査は命の選別・抹殺につながるとして行うべきではないのか。


2)
グループの1人を妊娠した女性と想定し、その人は自分が出生前診断を受診するかを決断する。他の人はその女性周りの人達の立場(夫や医者や妹など)に立ち、彼女に助言や意見を言う。


3)-1
自分が医者だったらNTPTをすすめるか。
またそのときにどのような留意や条件の整備が必要か。

3)-2
医師会員に対する指針として「障害のある者の生きる権利と命の尊厳を否定することにつながるとの懸念がある」という文言を入れるべきであるか(医師会の代表者の目線から)


全体の感想

1)では高校生の自分たちの目線からの意見が出ていましたが2)では1)とは話し合いの進み方も意見も全然違うものとなりました。

当事者やその周りの人の目線に立って考えると単純に良し悪しだけで物事を考えるわけにいかないことにも気付いたし、

自分たちの中でそれぞれ揺らがないと思っていた考えも皆ちょっとは揺らいでいる様子も見えて、

実際に当事者の方々も状況はさまざまで、例えば法律とか、そういう決められた同じものさしでは測るのが難しい問題なのだなと思いました。

だからこそ、この出生前診断は行うべきか否かという議論は続いているのだろうなと思いました。

3)ではまず医師という、主観的な意見を言えない立場になって話し合うのが難しかったです。

医師が患者さんに検査、あるいは中絶を勧めてしまうのは私はどうかと思いますが、

検査だけして中絶は行わない、なんていう無責任、というか患者さんに寄り添ってくれない医師がいるのは悲しいことだなと感じました。

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意味がわからない文もあるかもしれませんが許してください。