番外編 長島愛生園見学

今回は、1・2年生と共にバスで片道3時間ほどかけて岡山県の長島愛生園へ研修に伺いました!

 

歴史館

まず、長島愛生園に橋がかかるまでの歴史がまとめられた映像を見た後、愛生園の模型を囲み、学芸員さんのお話を聞きました。

模型は、入所者の方が4年間かけてお一人で作られたそうです。

館内を自由に見学した後、学芸員さんが事前に送っていた質問の一部に答えてくださりました。

歴史館では現在、園内の古い建物を保護するための署名を募っているそうです。

 

園内見学

桟橋、監房跡などを実際に見て回りました。

曲がり角に設置された盲導ラジオなど、外では見られないようなものもあったものの、ふとした瞬間、園内にいることを忘れてしまうような、穏やかな時間の流れるいい場所に思えました。

しかし、随所に残っている古い建物からは、過去の悲しい現実も感じられました。

 

語り部さんのお話

語り部さんが、1時間半ほどお話をしてくださりました。

愛生園に来るまでのお話や、ハーモニカバンド「青い鳥楽団」のお話、海外へ旅行に行けることになった時のお話など、とても貴重なお話をたくさん聞くことができました。

とても素敵な方で、お話を聞いている時間がすごく短く感じられました!

 
 

【感想】

写真で見た場所へ訪れたり、当時の貴重な物品を見ることができ、とてもよい体験になりました。桟橋が崩れかけていることや、監房跡が埋め立てられていることなど、今まで知らなかったこともたくさん知ることができました。

そして何より、語り部さんのお話はとても印象に残っています。お会いする前は緊張しましたが、お話を聞くうちにすぐに緊張も解けました。

質問に丁寧に答えてくださったり、若い頃の写真を見せてくださったりと、とても優しい方でした。中でも印象に残っているのは、父が危篤だと言って外出許可をもらい地元へ帰ったという時のお話です。外出するまでのことや、地元の人の反応など、私たちでは到底知り得ることができない話だったからです。貴重なお話をたくさん聞かせてくださって、ほんとうにありがとうございました!

今回の研修で一番強く感じたことは、やっぱり自分はまだまだ何も知らなかったんだなぁということです。園内の様子や、そこでの生活について知ることができてよかったです。そして、語り部さんのお話はもちろん、監房跡や回春寮、歴史館で見た模型の少年舎や境界線、自殺場所……が、強く心に残っています。

愛生園を訪れることができて、本当によかったです。今回の研修を元に、自分たちは今、何をするべきなのかをもう一度考え、これからさらに学習を深めていきたいです。


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