国立ハンセン病資料館レポート  A28

ハンセン病資料館の見学を通して 

  まず、僕は療養所の中での生活に着目して資料館を見学して来ました。箇条書きですが、いくつかあげたいと思います。・山吹舎 1 号室では、部屋にて夕飯前の時間を潰す人々の模型があった、様々な方法(囲碁将棋)で暇を潰し、夕飯を待つ。この時間には、病のこと、将来のことへの不安が頭をもたげてくる。だが、夕飯を終えると、もっと長い夜がやってくる。・起きたらまずは掃除寒い季節には当番で種火を配る。朝食の後は治療、作業へ出かけて行く。・四月から九月末までは朝 6 時起き、十月から三月末までは 6 時半起き。・農作業をして昼飯を食べ、銭稼ぎのために再び作業に出るものもいる。・男子風呂は七月から九月末までは午後四時から六時その他の月は午後二時から五時に入る。・女子風呂は午後四時から六時その他の月は2時から四時・夕食は早く、午後四時頃 貧しくとも、楽しみであった。・就寝は四月から九月は午後 10 時 その他の月は午後 9 時。・年中行事三月 春彼岸 四月 花祭、お花見 五月 春季全生座歌舞伎、青葉祭 六月 春季慰霊祭 七月 七夕、盂蘭盆 九月 秋彼岸秋季慰霊祭 十月 秋季全生座歌舞伎 運動会 十一月 お恵みの日 十二月 クリスマス 一月 新年 餅つき・これらは数少ない楽しみであり、生活の中で溜まる欲求不満を発散する場であった・悪いことをすると十官房に入れられ、寒さとろくでもない食事により 23 人もの人が死んだ。

  僕は、まずこの療養所の中での生活はとても過酷なものだと感じました。いつ療養所を出れるのかもわからないまま、長い一日を過ごすのは大変苦痛だと思いました。ただ、そんな日々の中にも行事によって少しでも楽しみを作っていたのはまだ、ましなのかな、と思いました。今回は療養所の中での生活についてよくわかったが、機会があればもっとゆっくり他のことにも着目して見学をしたいと思いました。