長島愛生園 見学感想 2年生(DS)

 愛生園研修は今回で二回目でした。昨年度は、事前講演、施設見学、元患者さんのお話を経て、ハンセン病やその背景について学ぶことができました。学び尽くした気になっていたので、今年度も愛生園研修が行われることを知ったときは、特に参加しようとは思いませんでした。しかしながら、今回参加に至ったのは、友だちが行こうと言ってきたからです。
 ある意味不純な動機で参加した二度目の訪問は、講演、施設見学と、ほぼ全て同じスケジュール・お話で、初回の訪問に比べると正直、退屈でした。しかしながら、訪問の最後の「元患者さんのお話」を終えて、感じたことがありました。
 現在、愛生園の入所者の平均年齢は84.5歳です。ハンセン病を伝えていく人がこれからもっと少なくなっていき、いずれはいなくなってしまいます。しかしながら、元患者さんや学芸員さんのお話、ハンセン病でのできごとは、今やこれからの人に活きるものです。私は今回の二回目の愛生園訪問で、ただ学ぶ立場としてではなく、伝える立場にならなければならないと感じました。
 より多くの人がハンセン病を知り、そしてずっとハンセン病が忘れられないようにするために、私も貢献していきたいと思います。