ラットの解剖感想

ラットを飼い始めた時は、解剖するとは頭ではわかっていたけれど可愛がって育てていたので、今日の朝まで実感がなかなか湧きませんでした。解剖がはじまり、薬品のビンにラットを入れた時、あまり抵抗もなくゆっくりと目を閉じて死んでいく姿に、こんなにもあっけなく死んでしまうのだなと少しショックを受けました。しかし、その後は最初思ってたよりも落ち着いて解剖することが出来たように思います。色んな臓器を生で見るのはもちろん初めての経験でした。こんなに小さくても人間と同じような構造をもっていて、しっかりと機能していることに驚きました。わたしのラットのお腹の中には16匹ほどの胎児がいました。今年の交配はあまり上手くいかなかったようで、わたしの解剖したラットと他にもう1匹が妊娠しただけでした。後になって子宮から取り出しました。胎児と胎盤を包む膜は見た感じではとても薄いけれど、取り除くのは思ったより大変で、しっかり胎児が守られる仕組みになっていました。
そして、双眼顕微鏡で観察してみると、目、手、足がしっかり形づくられていることにまず感動しました。尻尾が生えてきているのもあって、こうやってラットになっていくんだなぁと改めて実感したし、生命の不思議を感じました。何匹か出したのですが、子宮の端っことそうじゃないところでは成長の速度が少し違うように見えました。
明日からラットの世話がないと思うと本当に寂しい気持ちです。でも、この大切なラットの命のおかげで多くのことを学び、言葉では言い表せないような気持ちを知ったり、他ではできない貴重な経験をさせてもらえたことに感謝したいと思います。この経験を将来の夢に役立てたいし、役立てられるような人になれるように、勉強していきたいです。
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