ラットの解剖

ニケ月ちょっとの間世話をしてきたラットを今日解剖しました。始める直前までまるで実感が湧かず、平気な顔をしてパンを食べていましたが、講師としてきてくださった獣医師の川合先生の解剖のお手本を見たとき、やっとそのことが現実味を帯びました。可哀想という感情というより、えぐさに吐き気と目眩がしました。私は医療ドラマさえ血や刃物が怖くて観れないので、正直だいぶ怖かったです。でも先生が、これが腎臓でこれが心臓で…と説明してくださるときは、ただただ興味で覗き込むのをやめることは出来ませんでした。恐怖よりなにより初めて見る生き物の体の中への興味が強くなりました。
いざ自分でやってみると、先生のを見ていた時より案外平気で、初めは恐る恐るでしたが、お腹を開いた時、臓器がとても綺麗に並んでいて、神秘的で惹きつけられました。腸も1メートル近くある長さで、こんな小さな体にこんな沢山臓器が入っていて、いままで生きてきたのだと思うと、生命の凄さを実感することが出来ました。
私は、ラットを瓶へ移す時暴れるラットを抑えられず、ラットが逃げ出してしまいました。無事捕獲できましたが、教室中を駆け回って少しパニックになりました…危機を察知した彼女が必死に逃げる姿にただ心が辛かったです。
でも、私は今回彼女の命のおかげで多くのことを学ぶことが出来ました。私たちのために犠牲になったラット達の供養ためにも、学んだことをこれからの人生において最大限に活かしていきたいです。
生命の神秘を感じることのできた体験で、このような経験をすることが出来て、本当に良かったです。
尊い命をありがとうございます。

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