ラット解剖 A28

ラットの解剖をしました。
長い間、お世話をしてきて、正直めんどくさい気持ちがとても強かったですが、
そんな僕でも少しはラットへの愛着もあり、
この経験は少し辛いものでした。
講師の方による解剖の実演を見た時
思いの外、なにも思わなかったです。
魚を捌く行為とラットの解剖は、食べるという明確な目的があるかないかという違いのみで、
生命を無にする行為という点では何も変わらず、
魚を捌いてる所を見ているかのような気分でさえしました。

ですがやはり自分が解剖する番になると、
可愛いラットをガラス瓶の中で麻酔にかけ、弱って行く姿はとても惨いもので、
手のひらに置いた時、いつも暴れていたラットも、ぐったりとしていて、死を強く実感しました。

麻酔にかけてしまったあとは、刃をスラスラと通し、ラットの体の構造をよく知ることができました。
ラットの体内はとても綺麗なものでした。
最後に、ラットへの感謝の気持ちを込め、
臓器を体に戻し、新聞紙で包みました。

この経験を通して感じたことはたくさんありますが、
何より強く感じたことは、
命の儚さです。
すぐに消えて無くなってしまう命ですが、
とても強いものであるとも認識できました。

いい経験ができました。