ラットの解剖 感想

二ヶ月間のほぼ毎日世話をしてきたラットを解剖した。解剖すると分かっていながら世話をしてきたが、実際当日になるまでなかなか実感が湧かなかった。
講師の川合先生が手本を見せてくださる時にやっと実感が湧いた。動かなくなり、だらんとしているラットを見るのはとても辛かった。川合先生にお手本を見せていただいている間、途中からめまいがして立っているのも辛く、座り込んでしまった。
次に自分達の番になり、個々に解剖を始めた。その時私は今まで生きていた中で一番辛く、全身から冷や汗が出てほとんど動けなくなった。解剖する前は自分でもなんとかなるだろうと思っていたが、予想とは全く異なり、自分の弱さを痛感した。少し時間をおくと徐々に普段の自分に戻ってきて、解剖を進めることができた。
内臓を取り出し、ラットの構造の隅々までを知ることができた。説明を聞くだけでは感じなかった、動物独特の血の匂いや骨の硬さなども知れた。今までにない経験だったので、とても貴重だった。
ラットの解剖を自分自身で行う事によってたくさんの事が学べ、自分も少しは強くなったと思う。ラットに感謝して、この経験を未来に活かしていきたい。 D33