8月31日 生命論

 今回の授業では、京都大学医学研究科の山田先生が「出生前診断」というテーマで講義してくださいました。
 幼児異常を確定するまでのスクリーニング、確定診断や、診断した後どのような場合に中絶するのかを説明して下さりました。幼児異常の中には致死性の可能性があり、やむを得ず中絶することもあるのだと気づかされました。
 また、胎児異常を理由に中絶することは日本の法律上認められていないこと、逆にヨーロッパではそれが認められていることを教えて貰いました。私は先生が仰っていた、「何の病気が中絶しても良い」というような線引きは、今治療できないものも将来治るようになるかもしれないので、白黒をはっきりさせるのはこわい。ということに共感しました。
 一度生命論の授業で出生前診断について話し合ったことがありましたが、その時の私の意見は、中絶は悪い事だと思っていました。しかし、山田先生の授業を受けて、何がよくて何が悪いのか、答えは簡単に決まるものではないと気づかされました。3D3