生命論第五回『“生命”に関わる問題をどう考えるか②』

生命論 第5回 5月24日

テーマ『“生命”に関わる問題をどう考えるか②』

先週に引き続き、堀一人先生にお越し頂き講義を受け、今回は三つの班に分かれて議論したのちその意見を全体で共有するという形式で授業が行われた。
主に、以下の点について議論した。
①実施可能な生殖補助医療を類型化し、日本国内でどこまで実施可能か法的に規定すべきか。
②「生殖補助医療を利用できる人は、子どもを欲しながら、不妊のために子を持つことのできない法律上の夫婦に限る」という制限を設けるべきか。
精子卵子の提供、代理出産の斡旋などを商業的行為として認めるべきか、まおもいまし¥生殖補助医療に関わる費用について、保険の適用を認めるべきか。
④「子どもを持つ権利」についてどう考えるか、また生まれてきた子どもの権利をどのように保障するか(分娩主義に関わって)
⑤その他、次のような問題をどう考えるか
 1、海外での生殖補助医療(生殖ツーリズム)について
 2、死後生殖は認めるべきか
 3、LGBTが家族を持つことに関する問題
 4、生殖補助医療によって出生したこどもの出自を知る権利について

それぞれ班や個人において色々な意見が出たが、全体的には、今の日本の生殖補助医療はもう少し自由になって(その分規定は必要だが)実施される範囲が拡大されても良いんじゃないか、という風だったと思う。
技術的な問題による制限とは別に、倫理的な問題を踏まえた制限や規定は、絶対に全ての人を納得させることは成しえないんじゃないかと思った。だからこそたくさん話合われないといけないし、私たちもこれからも考えていかないといけないんだと感じた。

61期3A32 記