活動報告(4/25)A6

まず、先生から討論の内容に関わる補足授業を1時間程度受けた後、前回の続きの討論を行いました。

想定1:デザイナーベビー
特定の遺伝子型と、身体の機能・形態及び知的能力等の関係が特定され、一定の意図を実現する胚への操作が行われるようになったという想定です。
これは、私の班全員が程度の差こそあれ反対の意見を示しました。主な理由として、貧富の差がそのまま子供の能力や容姿等に繋がる恐れがあると考えたこと、子供に対する価値が予め決まってしまうと考えられること、が挙げられます。しかし、現在は使いたいと思わないものの、もし普及して当たり前になっていたなら使うかもしれない、という意見もありました。この意見を聞き、その時の世間一般的な考え方や価値観によっても、使用の賛否は変わってくるのだと思いました。

想定2:人工子宮
体外受精で作成した胚を母体外に着床させ、「妊娠・出産」を代行するサービスが出来たという想定です。
私は不妊治療には使って欲しいですが、自分は使いたいと思いませんでした。班員の中には使いたいと言う意見もありました。まだ日本では女性の出産や、その後のサポート等が手薄く、キャリアウーマンとして働き続けたいから使う、という意見でした。一方で、自分のほぼ知覚無く授かった子供に、果たして「私の子」という気持ちが湧くのかといわれると疑問ではあります。不妊治療といっても、どこまで人工子宮の使用を許すのか、不妊治療以外の人も使用出来るようにするのかといった問題もあり、まだまだ話し合いを続ける必要がある課題だと思いました。

想定3:胚への遺伝子治療
体外受精によって操作可能となった胚が、疾患の発症に直接関与する遺伝子を特定できるようになったことで、治療の対象となった想定です。
私はこの技術は使っても良い、使われるべきだと思いました。もし自分が遺伝的な重い疾患を持っていたら、子供に同じ思いをさせたくないと思うからです。班員もほぼ同意見でした。ただ、どこまでを治療とするのかには考察の余地があると考えます。また、遺伝子を人工的に操作することによる後世への影響も懸念されます。この2つの問題点は、今も、そしてこれからも、向き合わなくてはならない問題だと思いました。