マウスの解剖と僕    3B04きゃわ

今日、マウスを解剖しました。
事前の心構えとしては、わくわく半分でありこわごわ半分でした(日本語おかしいかな)。
出来るだけマウスに感情移入しないように世話をしてきたので愛着というのはあまり感じませんでしたが、
それでも「殺す」という事がたまらなく怖かった。
クロロホルム安楽死させたので、罪の意識というのはかなり軽かった(なかったぐらいか?)です。
というより、罪の意識を感じる前に、ビンの中のマウスが滑稽でならなかったんです。
というのも、一匹がビンの壁にぶつかって、マウスの身体がほぼ180度グイーンと曲がったまま眠りに落ちたので、その滑稽さが妙におかしくてならなかった。
マウスの命がなくなる瞬間だというのに、ぶっちぎりで不謹慎ですが、事実だし、僕の偽らざる真実の姿なので書いておきます。

そんなどうしようもない僕ですが、もうぐったりしている鼠のお腹がかすかに脈打っているのを指先に感じると、笑いは一気に引きました。
もうとっくに死んでいるのに、心臓は脈打って、下腹部はとくとくと振動していて。
そのあたりに十何匹という胎児が生きているのだと思うと、ジーンとした。
その命を奪ったのだと思うと、殺したのだと思うと。
もう精一杯勉強してやろう、知り尽くしてやろうと思って解剖しました。

僕は、肉を食うし、平気で雑草は抜くし、虫を潰したりもする。
ごくまれに、何で人を殺しちゃいけないんだろう、って思ったりもする。危ないです。
それは、死と遠ざかっているから、死をあまり知らないからじゃないかと思って、今日の解剖に臨んだ。
正直、そこまで罪の意識にはさいなまれていない。晩御飯も普通にむしゃむしゃ食えたし。
しかし、マウスと殺したというのは間違いない事実。しかも、好奇心によって。
マウスには、本当に申し訳ないと思う。
自分のこの気持ちを消しちゃいけないと思う。そのためには、ずっとマウスのことを忘れないで、この申し訳なさを刻み続ける事だとおもいます。

駄文ですいません。