3B 29 chi-ro

解剖前は、最初からマウスに感情移入しないよう自分に言い聞かせて世話をしてきたけれど、自分で世話をしてきたマウスを殺すという事へのためらいと不安でいっぱいでした。

でも、マウスを安楽死させたとき眠るようにあまりに自然に死んだマウスにほとんど罪悪感を感じず解剖する対象としか感じませんでした。

初めての解剖は驚きの連続でした。マウスの臓器はきれいで、実物を見れたことは凄く勉強になりました。特に胎児を取り出したときは感動でした。胎児は小さくても手足はもちろん尻尾まであって生命の凄さを感じることができました。
正直なところ、解剖を楽しんでたと思います。

解剖が終わって片づけを始めたくらいから急にマウスを殺したことに罪悪感を感じ始めました。というか、自分の解剖中の単純にマウスを解剖対象として、普通にお腹を裂き、臓器を取り出したことに嫌気がさしました。解剖を少し楽しみながらやっていた自分が嫌で嫌でたまらなかったです。部屋の血のにおいが鼻についてしょうがありませんでした。片づけを解剖したことをなかったことにしたいかのように淡々と手早くしている自分が居ました。マウスを殺した自分が気持ち悪かった。

今日の気持ちを無駄にしたくないと思います。
たくさんのマウスの命を奪うことで感じられた生命の凄さや大切さを大事にしたいです。