遺伝・発生・進化(3B 3番 てつ)
遅くなってすいません!
今回の授業内容まとめました。
^篥
遺伝病や遺伝子病と聞くとなんとなく暗いイメージを持ってしまいがちですが、実は胆石など、遺伝が関係した病気はたくさんあるのです。
・遺伝病と遺伝子病の違い
遺伝病・・・親から受け継いだDNAに問題があり、先天的な病気のこと。
遺伝子病・・・タバコなどによる後天的な病気のこと。
・遺伝病発病のメカニズム
多くの遺伝病は劣性として発現します。
優性-A ・・・ a-劣性
↓ ↓
正常 遺伝病(突然変異)
この場合、AA・・・正常
Aa・・・正常(保因者)
aa・・・発病 ということになります。
このような遺伝子病のひとつに、フェニルケトン尿症というのがあるのですが・・・
日本人の場合、発病(aa)するのが1人/7万~10万人
保因者(Aa)は1人/150人
といわれています。発病するのは少ないかもしれませんが、保因者である可能性は中々高いと
思いませんか?
しかも!このような遺伝子病は、今わかっているだけで1000近くもあるそうです。それを
考慮すると、一人当たりに遺伝性素因は十数個あるといわれています。遺伝病は僕たちからかけ離
れたところにあるわけではないのですね。
じゃあ異常である a をなくしてしまうには?
同じ因子を持つ人同士を結婚させない、などいろいろ方法は考えられるが難しい。
しかも、その a を「異常」といってしまってもいいのか?という問題が浮き上がってきています。
ex)色覚異常
この病気は性染色体に問題があり、正常の場合、色を赤、黄、緑(3色)で見分けているのに、色
覚異常になると、赤と緑が見分けられない(2色)病気のこと。
さて、これは「異常」なんでしょうか?
ニワトリは4色でものを見分けているといわれています。人も今、4色でものを見分けられるよ
うに進化中であり、2色になるのは、その進化の過程だそうです。つまり、今「異常」といわれて
いる人たちは、「正常」である人たちよりも、先に進んでいる人たちなのです。
ex)鎌状ヘモグロビン
Hbsという遺伝子に遺伝子により発病し、ヘモグロビンが鎌状になり、うまく酸素を運べず貧血を起
こし、致死にいたる病気。
→致死に至るので、日本では数が減ってきています。
※アフリカの赤道域ではこの鎌状ヘモグロビンの発病頻度がとても高いのです!
なぜ!?
→アフリカには「マラリア」という風土病があり、Hbsはそのマラリアに抵抗性があるそうです。
だから、日本では不利であるHbsもアフリカでは一概にそうとは言えないのです。
●このように、何が異常で何が正常か、というのは一概に言えることではないのです。
そんな中、最近では”出生前診断”というものができるようになりました。胎児がまだ母親のお腹の中
にいるときに検査をし、それで遺伝子や染色体に異常がないかわかってしまうらしいのです。異常がわかった場合はウイルスを使い、それを治療することすらできるらしいのです。
そして、これの問題点は、なにが異常でなにが正常かわからないのに、そんなことをしてもいいのだろう
か、ということです。
⊃焚
よく「人はサルが進化したものだ」と聞きますが、この表現はおおきな誤解を生んでいます。昔、これ
を聞いてサルを飼い、人になるかどうかずっと育てた人が居たみたいですが、やはりヒトにはならなかったみたいです。当たり前ですね(笑)
サルがヒトにならないのはなぜ?
→図を描かないと説明しにくいのですが、つまり、ヒトとサルの祖先は確かに同じものでした。でも
その祖先がヒトとサルに分かれた(分化)したのであって、サルから分化したものではないからす。
・・・伝わるでしょうか?
さて、「進化」という言葉ですが、この言葉は僕たちが日常で使用する意味と、生物学的な意味とでは大きな違いがあります。
→日常では進化、というのはよい方向に変化し、退化、というのは悪い方向に変化するニュアンスを 持っています。でも生物学的には、人の価値観でその変化がよい方向であろうがなかろうが、それは
「進化」なのです。
●進化説
ダーウィンの自然選択説⇔ラマルクの進化論
1.ダーウィンの自然選択説
環境に適応して生活上有利な変異を示すものが生存競争に勝ち残り、その形質が子孫に伝わる。このような自然選択によって生物は進化したという説。
たとえば、一人の親から様々な身長の子が生まれることを例にすると、
○ (親)
↓ ↓ ↓ ↓個体変異(突然変異)
子の身長 -2 ±0 +1 +3 ⇒繰り返した
↓
生存競争⇒↓←自然環境
↓
適者生存・・・弱肉強食⇒優性思想の土台になった!?
ex)オオシモフリエダシャクチョウの工業暗化
2.ラマルクの用不用説
生物の器官のうち、使用頻度の高いものは発達し、不要なものは退化する。また、親が獲得した形質は遺伝して子孫に伝わる(獲得形質の遺伝)。このようなしくみによって生物が進化するという説。
今では、獲得形質の遺伝は認められていない。
・・・疲れました。進化の話の最後のほうだいぶ抜けてるし、文全然まとまってなくてごめんなさい。遅れてすいませんでした。
今回の授業内容まとめました。
^篥
遺伝病や遺伝子病と聞くとなんとなく暗いイメージを持ってしまいがちですが、実は胆石など、遺伝が関係した病気はたくさんあるのです。
・遺伝病と遺伝子病の違い
遺伝病・・・親から受け継いだDNAに問題があり、先天的な病気のこと。
遺伝子病・・・タバコなどによる後天的な病気のこと。
・遺伝病発病のメカニズム
多くの遺伝病は劣性として発現します。
優性-A ・・・ a-劣性
↓ ↓
正常 遺伝病(突然変異)
この場合、AA・・・正常
Aa・・・正常(保因者)
aa・・・発病 ということになります。
このような遺伝子病のひとつに、フェニルケトン尿症というのがあるのですが・・・
日本人の場合、発病(aa)するのが1人/7万~10万人
保因者(Aa)は1人/150人
といわれています。発病するのは少ないかもしれませんが、保因者である可能性は中々高いと
思いませんか?
しかも!このような遺伝子病は、今わかっているだけで1000近くもあるそうです。それを
考慮すると、一人当たりに遺伝性素因は十数個あるといわれています。遺伝病は僕たちからかけ離
れたところにあるわけではないのですね。
じゃあ異常である a をなくしてしまうには?
同じ因子を持つ人同士を結婚させない、などいろいろ方法は考えられるが難しい。
しかも、その a を「異常」といってしまってもいいのか?という問題が浮き上がってきています。
ex)色覚異常
この病気は性染色体に問題があり、正常の場合、色を赤、黄、緑(3色)で見分けているのに、色
覚異常になると、赤と緑が見分けられない(2色)病気のこと。
さて、これは「異常」なんでしょうか?
ニワトリは4色でものを見分けているといわれています。人も今、4色でものを見分けられるよ
うに進化中であり、2色になるのは、その進化の過程だそうです。つまり、今「異常」といわれて
いる人たちは、「正常」である人たちよりも、先に進んでいる人たちなのです。
ex)鎌状ヘモグロビン
Hbsという遺伝子に遺伝子により発病し、ヘモグロビンが鎌状になり、うまく酸素を運べず貧血を起
こし、致死にいたる病気。
→致死に至るので、日本では数が減ってきています。
※アフリカの赤道域ではこの鎌状ヘモグロビンの発病頻度がとても高いのです!
なぜ!?
→アフリカには「マラリア」という風土病があり、Hbsはそのマラリアに抵抗性があるそうです。
だから、日本では不利であるHbsもアフリカでは一概にそうとは言えないのです。
●このように、何が異常で何が正常か、というのは一概に言えることではないのです。
そんな中、最近では”出生前診断”というものができるようになりました。胎児がまだ母親のお腹の中
にいるときに検査をし、それで遺伝子や染色体に異常がないかわかってしまうらしいのです。異常がわかった場合はウイルスを使い、それを治療することすらできるらしいのです。
そして、これの問題点は、なにが異常でなにが正常かわからないのに、そんなことをしてもいいのだろう
か、ということです。
⊃焚
よく「人はサルが進化したものだ」と聞きますが、この表現はおおきな誤解を生んでいます。昔、これ
を聞いてサルを飼い、人になるかどうかずっと育てた人が居たみたいですが、やはりヒトにはならなかったみたいです。当たり前ですね(笑)
サルがヒトにならないのはなぜ?
→図を描かないと説明しにくいのですが、つまり、ヒトとサルの祖先は確かに同じものでした。でも
その祖先がヒトとサルに分かれた(分化)したのであって、サルから分化したものではないからす。
・・・伝わるでしょうか?
さて、「進化」という言葉ですが、この言葉は僕たちが日常で使用する意味と、生物学的な意味とでは大きな違いがあります。
→日常では進化、というのはよい方向に変化し、退化、というのは悪い方向に変化するニュアンスを 持っています。でも生物学的には、人の価値観でその変化がよい方向であろうがなかろうが、それは
「進化」なのです。
●進化説
ダーウィンの自然選択説⇔ラマルクの進化論
1.ダーウィンの自然選択説
環境に適応して生活上有利な変異を示すものが生存競争に勝ち残り、その形質が子孫に伝わる。このような自然選択によって生物は進化したという説。
たとえば、一人の親から様々な身長の子が生まれることを例にすると、
○ (親)
↓ ↓ ↓ ↓個体変異(突然変異)
子の身長 -2 ±0 +1 +3 ⇒繰り返した
↓
生存競争⇒↓←自然環境
↓
適者生存・・・弱肉強食⇒優性思想の土台になった!?
ex)オオシモフリエダシャクチョウの工業暗化
2.ラマルクの用不用説
生物の器官のうち、使用頻度の高いものは発達し、不要なものは退化する。また、親が獲得した形質は遺伝して子孫に伝わる(獲得形質の遺伝)。このようなしくみによって生物が進化するという説。
今では、獲得形質の遺伝は認められていない。
・・・疲れました。進化の話の最後のほうだいぶ抜けてるし、文全然まとまってなくてごめんなさい。遅れてすいませんでした。