6月23日 藤田先生

コメントを待っていたみなさん、投稿遅くなり申し訳ないです。
 

今回は附高の卒業生でもあり、関西電力病院に務めておられる藤田先生に「」という題で講義をして頂きました。


前半1時間:講義
・生殖補助医療技術を用いた妊娠について
 
後半1時間:グループ活動、まとめ
・グループをつくり、”子供を欲しいと思っているカップル”になりきる
⇒そのやりとり内での問題点を話し合い、アドバイスを考える
不妊心理について、不妊治療の特性について


 
不妊症とは…
子供を欲しいと思っている夫婦が、ごく普通の性生活を送っているにもかかわらず、2年以上妊娠しないこと。
 
子供が欲しい!と思ったら、、
 STEP1⇒タイミング法
    STEP2⇒人工授精
        STEP3⇒ 体外受精顕微授精精子の回収:TESE
                  胚の体外培養、
                アシステッドハッチング     
                      l
                    胚移植                    という3STEPがある。
 
STEP2とSTEP3をあわせてART(Assisted Reproductive Technology):生殖補助医療技術と呼ぶ。
ARTは等の要因がある場合に用いられる。
 
 
STEP1:タイミング法
排卵日を予測し、その日に合わせてする。
 
STEP2:人工授精
対象:タイミング法で妊娠しない人や、精子濃度が少ない人
方法:精液から生存精子を遠心分離し、20倍程度に濃縮。それを子宮の奥にいれる。
妊娠率:10% ←子宮にいれるのがやはり難しい。2~3ccのうちでも入るのは0.1ccだとか。
 
STEP3:体外受精、顕微授精
対象:卵管因子(閉塞、癒着)、子宮内膜症、抗精子抗体、男性因子(精子濃度が低い、運動性が低い)、受精の異    常がある人
方法:①排卵誘発:誘発剤をうつ。10数個~20個ほど育ってくる。
    ②採卵:麻酔をし、採卵針を刺して、卵胞液を吸引する。卵子の平均回収率は卵子/卵胞=1/2。
    ③卵子の成熟度チェック:内因性のLH(排卵を誘発)の上昇、またはhCGの注射により成熟。
   ※④体外受精/顕微授精 ←受精の異常がある場合は、顕微鏡で見ながら卵子精子をいれる。
    ⑤受精確認:シャーレ内では培養中に死んでしまうものもあるので、4細胞期辺りで子宮に入れることもある。
    ⑥胚の培養:胚盤胞期胚は凍結が可能。移植胚にもグレードがある。4細胞期、8細胞期の時に分類する。
    ⑦胚の移植:移植株は1~2個まで。多胎受精の可能性や、多胎と分かった時に減胎を望む人もいる為
    ⑧胚移植後の経過
 
※従来の体外受精
適応:卵管閉塞など、おもに女性側に原因がある場合。原因不明不妊症。←実は原因不明が7割を占めます。
方法:運動精子を成熟見込み卵子にふりかけ、自然に近い状態で受精させる。
受精率:60~70% (精子濃度、卵子の個数に関係なく全く受精しないことが1/10~20回程度ある。)
 
※顕微授精
適応:精子濃度が極端に低い、精巣精子を用いるなど、おもに精子に原因がある場合。
方法:細いガラスピペット精子卵子に注入する。
受精率:70~80% (卵子のうち、1/5~10個程度は、ピペットの物理的刺激により退行することがある。)
 
途中ですが、また続きUPします。