長島愛生園 見学感想 2年生(BT)

 私は、事前研修も受けておらず、ハンセン病に関しての知識はほとんどありませんでした。インターネットで少し調べていましたが、可哀想だとかそのような感情を持つくらいでした。
 歴史館に着き、まずはじめに大きく展示されていたのは、患者自身が工夫して作った道具でした。それを見て、そのような境遇にあっても、生活の向上を目指し前向きに生きる人の姿が目に浮かび、持っていた先入観は消えました。そして私が最も印象に残ったものは、愛生学園の生徒達が書いた作文です。そこにはベル制などの、生徒と先生との間の溝が書かれていました。その中で、体育の時間に自分達と相撲を取ってくれた先生がいて嬉しかったというものがありました。私は、患者にとって一番必要なものは施設のシステムなどではなく、やはり人間の温かさだと改めて感じました。
 当時の時代に、ハンセン病は感染しやすいという誤った情報が流れたことや軍国主義であったことなど、様々な要因が重なり、このような結果をもたらしたことは非常に残念なことだと思いました。