長島愛生園研修 2年生(D28)

『心の拠り所』
  ハンセン病は今はなくなりつつある感染症。私も講演を聞くまで全くハンセン病について詳しく知らなかった。
講演を聞いたあと、愛生園にいってもっと詳しく知りたいと思い参加した。
 実際いってみると瀬戸内海に浮かぶのどかな島だった。だが、歴史に目を向けると正反対のものを感じた。
昔の患者への政策や差別などが資料館や語りの人の話から強く感じた。愛生園は恐ろしいんだと思った。
しかし、患者の一部に、同じ仲間にあえもう差別されないという安心感をもつ人がいた。それは外でいじめられ引きこもりになっていた人の気持ちだった。その人にとって愛生園は外よりも過ごしやすい場所だった。
 私は愛生園は初めは患者を集めて労働させ、外にでないようにしている『監獄』と思っていた。が、そうでもないらしい。ひとつの『国』として、患者の国として愛生園があったのではと感じた。自分たちの生活場所として自分たちで立ち向かい開拓していった故郷みたいなところではないだろうか。
 語りのひとが『今は天国のようだ』と改善されたことを仰っていた。ひとつの国は国民によって変わったのだ。