長島愛生園研修 1年 (C17)

「学習の意味」

 私はハンセン病の学習を進めていくうちに一つ感じたことがあります。それは、差別の問題を「差別をした人達が悪い」として終わらせてしまうのは間違っているのではないかということです。もちろん差別はあってはならないものだと心から思いました。しかし差別の原因は「知識の不足」によるものが大きいようです。ハンセン病患者の迫害も元をたどっていけば、天刑病・遺伝病である、手足が腐るといった誤解から生じる恐怖が原点ともいえるものでした。よく知らない、だからこそ怖い近寄りたくない、このような感覚は危機察知能力の一環であり人間が元来持っているものだと思います。それを一概に責めて解決するものではありません。

 差別・偏見と賢明な判断の絶対的な違いは結果の違いにしかありません。そしてその結果を大きく左右するのが知識です。だからこそ私達は学ばなければならないのだと感じました。学生である私にとって見失いがちな学習の意味を再確認させられました。