長島愛生園研修 2年生(B36)

 私が長島愛生園での研修で特に印象に残ったことは、元患者さんが「いつまでも差別があり、それが生活の一部だ」とおっしゃっていたことです。
 当時、ハンセン病を発症すると差別され、治ったとしても差別され続けたということは事前の学習などで知っていました。ですから、「病気が治ってから地元の本屋にいったときに嫌がらせを受けた」というお話は、私にも想像できました。しかし、その差別が「生活の一部」になるほどのものだとは思っておらず、ハンセン病への差別の強さと自身の考えの甘さを感じました。
 今回の研修を通して、ハンセン病に限らず、世間の差別や偏見の意識を変えることの大切さを改めて感じました。それと同時に、 差別を受けていた人が過去の差別に囚われ過ぎて気持ちが後ろ向きにならないように意識を変えていくことも大切だと思いました。 全ての人が意識を変えることが差別のない世界の実現へつながるのではないかと思います。