長島愛生園 見学感想 1年生(B6)

 その存在や差別が問題になっていることは聞いたことがあったが、講習会に行くまで私はハンセン病という病気がどのような病気なのか詳しくは知らなかった。ハンセン病は見た目の変化を伴いやすいため、感染力は低いもののその患者の多くが差別された。差別する側がハンセン病の特徴を詳しく知っていればそれに対する恐れは弱まり、差別はなかった。しかし、ハンセン病が業病であるとされた過去に感染力が弱いことを証明するのは難しかったと思う。愛生園の歴史館の学芸員の方がおっしゃったことで特に印象的だった言葉がある。「元患者さん達のことを決してかわいそうな人達だと思わないでください。彼らはこの中で強く生きてきた人達なんです。」元患者の方々の境遇を聞いて、心が痛んでいた私にこの言葉はこんな過ちを二度と起こしてはならないと思わせてくれた。今ある常識が誰かを苦しめているのかもしれない。私が愛生園の見学で学んだことは、当たり前だと思われていることを疑い、自ら調べて確かめることの大切さである。