長島愛生園 見学感想 1年生(D36)

 この校外学習で一つ、印象深く残っている言葉がある。
「自分の人生というものを、もっと体でぶつかり、ズタズタに傷ついてもいい、真の人生を知りたい。人の生涯は…たわいもなく過ぎ終わりを告げるものではない。」というものである。文の言い方としては、よく見るような文かもしれない。私の抜粋の仕方も悪いと思う。しかし、この文が私の一番印象深い言葉である。
 現在では薬によって治るといわれているらい病改めハンセン病であるが、昔は様々な間違った知識が飛び交い、患者への差別が多かったと知った。家族と突然離れ、知らない人たちとの共同生活、一気に環境が変わり、生き抜く辛さをひしひしと感じる場所で必死に自我を持って、生きていたのだなあとこの言葉から感じられ、私は自分自身がひどく無力のように感じられた。日々いつ死んでもいいように、後悔のないように生きているかと問われれば、全くと言っていいほど、過ごしていないように思う。いい意味で、今までの過ごし方について反省させられた。
 私はハンセン病の知識がこの機会ですこしはついたのではないかと思っており、これからは正しい理解を広めていけるよう様々な人に語り継いでいけたらいいと思う。そして、これからの人生を自分らしく、「たわいもなく過ぎ」ないように全うしたい。
 最後に、事前学習又現地学習において私たちに様々なことを教えてくださった田村先生、話を聞かせてくださったなかおしんじさん、貴重な時間を有難うございました。