5/15 生命倫理の根本問題としての「人間」について考える (3B36 Gu)

先週に引き続き、堀先生に来ていただいて『生命倫理の根本問題としての「人間」について考える』というテーマで講義をしていただきました。


1.個体はどのようにして個体か

 *アイデンティー[identity]:人格における存在証明、同一性

 生まれてから今まで「自分」は連続して存在している。
 母親のおなかの中にいる時点では子どもは「母の物語」の一部であるが
 (子どもが欲しい、出来れば女の子が欲しい etc...)
 出産を境に子どもは自分自身の物語を作り始める。


2.パーソンとしての人間

 人格を持つ"人間"="パーソン"とする。
 パーソンは道徳的概念で、生物学的人に含まれる。

 人格:道徳的行為の主体としての個人。
   自立的意思を有し、自己決定的であるところの個人。

 *功利主義[utilitarianism]
   功利(他の目的の実現に役立つもの)を道徳の基礎とし、
   「最大多数の最大幸福」を原理として、社会の幸福と個人の幸福の調和を企図する。


3.人間の「尊厳」と「権利」

 尊厳:尊く、冒しがたいこと

 「尊厳」とは...
  \質として
  尊重に値する性質
  自分自身が持つ"重要性"という感じ

 人間の尊厳≒価値 といえる。


4.生命の価値・人間の価値
 
 *Q.O.L(=Quolity Of Life)  【参考:wikipedia
   人の生活の質。ある人がどれだけ人間らしい望み通りの生活を送ることが出来ているかを
   計るための尺度として働く概念。
   ほとんど同じ概念としてS.O.L[sanctity of life]
   (ある人がどれだけ人間的尊厳を保った生活を送れているかを計る考え方)が存在する。
   
   "私はここにいてもいい"という感覚。


5.「優生」という思想

 *優生学[eugenics]
人類の遺伝的素質を改善することを目的とし、悪質の遺伝形質を淘汰して
   優良なものを保存することを研究する学問。
   1883年 遺伝学者 ゴールトン (英)が首唱。



投稿が大変遅くなってしまってすいません。
足りない部分などあれば、補足お願いします。