5/29 討論報告 (3B36 Gu)

 班員:松田、木村、森元、西口、実習の先生2名

■着床前遺伝子診断と胚選別
  ◎ 生まれてくるまで胚は社会とかかわりのない存在。
  ◎ 病気にかかった時に薬を飲んで治すのと同じ感覚。
◎ 自分が病気だとその苦しみが分かるから、子どもには味わって欲しくない。
  × 「賢い子にしたい」など、今ある性質をさらに追加、伸ばす方向に使われるかもしれない。
  × 実際に法律で取り決めても破る人が出てくる。
  × ナチスの優生思想の二の舞になるかもしれない。
  × ビジネス化され、悪用されるかもしれない

 *胚は"ひとつの生命"であると言えるか?
    言える:胚には権利が存在する。子どもの側から見ると権利の剥奪。
   言えない:生まれてくるまで胚は社会とかかわりのない存在なので、権利は存在しない。


■デザイナー・ベビー
  ◎ 「有利な能力を身に付けた子にしてあげたい」という親心。
  × "自然な状態"が理想。
  × これを認めると、世界が狂う。秩序が乱れ、文化が生まれなくなる。

 *遺伝子に手を加えてしまうと本当に両親の子と言えるのだろうか。
 *愛情量と遺伝子は関係あるのか。(例:養子)
 *遺伝子に手を加えるのではなく、卵を選別するのならばどうか。
 *外に見える能力がいいもの同士で子どもを生むのと同じではないか。
   →卵の選別は確実。外見で判断するのは賭け。 よって違う。


■人工子宮
  ◎ 代理出産と違わない。 
  ◎ 子宮に病気を持っている人でも出産することが出来る。
  ◎ 仕事を途中で辞めるのがいやでも、子どもは産みたい。
  ◎ 家畜に利用すれば、食糧難が救える。
  × 産まれてくる子を本当に愛せるのだろうか。自分たちの子と思えるのだろうか。
  × ビジネス→悪用の可能性。(例:臓器売買)
  △ 男性のポジションは同じではないか。  
  △ 人それぞれの感覚によって違う。
  
 *もし人工子宮で子どもを育てている間に親がいなくなったらどうなるのか。
  子どもは消されるのか。     (例:事故)


■ドナー・ベビー
  ◎ すでに生まれている子なら臓器などを提供するはず。
    生まれる前の子と、その差はない。
  × 命に対する冒涜。
  × 産まれてくる存在意義がなくなる。
  
 *「自分でないといけない理由」=「上の子を助けるため」というのはどうなのか。
 *こういう治療法を知っているのに、見過ごして上の子が死んだらどう思うのか。
 ☆「上の子を救うため」という理由と、普通の親が子どもをほしいと思う理由に差があるから、
   こんな問題が生じる。

  ※ES細胞との違い※
      ES細胞:胚を器官に発生させる。= 子どもとして存在しない。
   ドナー・ベビー:子どもを産み、そのサイ帯血を使用する。