6月26日 万能細胞とは?

今日はiPS細胞で活躍なさってる山中伸弥教授のお話を聞かしていただきました。

まず治せない病気、怪我には主に次の3種類がある。
ー稠型糖尿病
∪埒饌蚕
G魴貮

ー稠型糖尿病
すい島で作られるインスリン不足によって血糖値があがり、
血管障害や神経障害や代謝障害がおこる病院

1型糖尿病(子供に多い)と2型糖尿病(大人に多い)がある。
1型はインスリン注射で治療が出来るのだが、2型は肥満によるもので、
インスリンが効きにくいので、治療には以下の2つがある。

◎すい移植
→すい臓を移植する
脳死移植要で大手術なのでリスクが大きい
◎すい島移植
→すい島だけ取り出して移植する
脳死者や家族からの提供が必要

<移植医学>
この2つのような移植医学は他人からもらう必要があるが、
今ドナーが不足していて、臓器売買がされていたりする。

<再生医学>
そこで考えられたのが再生医学
必要な臓器をもらうのではなく、自ら作りだす。

ES細胞不妊治療の余剰胚を利用。
    全ての細胞に分化可能(多能性)
無限に増殖出来る

つまり、ES細胞をつくり、増やして、すい島細胞へ分化させれば、
すい島細胞はたくさんでき、提供してもらう必要がなくなる。

∪埒饌蚕?G魴貮造眛韻犬茲Δ防要な細胞へES細胞を分化させ、
それを移植することによって治療ができる。
↓0奮阿砲發燭さんの病気に応用が期待されている。

<ES細胞の問題点>
◎移植後の拒絶反応
→他人の受精卵だから拒絶反応が起こる

⇒格細胞によるマイES細胞
 …未受精卵から核除去し、患者の核を移植しオーダーメードES細胞をつくる

しかし、これをつくる技術はとても困難

◎ヒト胚の利用の是非
アメリカ→禁止されている
日本→許可されている
   (生命が生きているのは脳が生きている時とされてるから・
    不妊治療で余剰し廃棄されるものだから利用)

⇒体細胞に多能性誘導因子を使い、ES類似細胞(iPS細胞)をつくる

多能性誘導因子…蛙が卵子の中にもっているもの。これでクローン羊のドリーもつくった。

多能性誘導因子が人にもあると仮定し、色々な実験をして人の多能性誘導因子を見つけだした。
そしてiPS細胞が出来た。

<iPS細胞の多能性の確認>
キメラ実験で確認
体外での分化誘導

<今後の目標>
患者の体細胞からiPS細胞を作り出し、分化誘導させ、安全性確保をする。
そして、病気の原因解明や薬効、副作用の評価、細胞治療医療に役立てる。
これらはまだ困難であるが、しかし可能性は示された。


感想
今話題の山中先生のお話を聞けて、ものすごく貴重な経験になったうえに、
分かりやすく説明して下さったので、すごく興味深い話として聞けました。
やっぱり研究者ってすごいですね!
現場の医者に劣らずすごい職業であることが改めて感じられました。


すごく遅くなってすみませんでした・・・