ネズミ解剖の感想(3B 3番 てつ)

今回の感想は、投稿という形で良かったですよね?

昨日、ついに育ててきたネズミを解剖しました。
僕の受けた印象を書きたいと思います。

授業が始まり、解剖についての知識の講義を受けている間、不安と興奮が入り混じったような気持ちでした。正直怖いという気持ちも持っていたとおもいます。でも講義で解剖の手順などを聞いていくと、自分でもびっくりするくらい好奇心が強くなってきていました。そして、講義が終わり解剖直前には、僕の気持ちは大部分好奇心で覆われていました。自分自身でびっくりしました。目の前のネズミがもがいていて、段々と弱っていくのを見ながら、死というものに触れたなんともいえない感覚はあったものの、そこまで不安や悲しみを覚えなかったのです。
やはりお腹に刃を入れる一番初めはとても緊張しました。でもそのときだけでした。似たような経験を一度していました。生物兇亮?箸妊縫錺肇蠅瞭を解剖したときです。あの時も、とても不安で、怖いような感覚を持っていたはずなのに、一度刃を入れてしまった後は、そんな気持ちはほとんどなくなっていたのです。
その後は、ただただ好奇心の赴くままだったと思います。内蔵諸器官がどうなっているのか、とてもよくわかったし、それを実際に目で見るというのはとてもいい経験になったと思います。でもぼくが今回一番印象を受けたのは、やはり自分のなかの心情の変化です。
生きていたものが死んで、死んだその後を僕は”もの”としてみていたのだろうか。そんな疑問が生まれました。そう考えると、自分で自分が怖くなって何か理由をつけて否定したくなりました。でも多分、認めざるを得ないのだろうと思っています。どこまでが”生き物”でどこまでが”もの”か、そういう定義は自分のなかでもあいまいですが、もうすでに”生き物”として扱っていなかったのではなかろうかと思います。
これを受けて思いました。人の倫理観などはすぐに変わってしまうものなんじゃないか、そう思いました。河合先生が最後の話で「初心を忘れずに・・・」という話をしていらっしゃいました。初心、というのは僕が最初に受けていた、あの怖いとかそういう感覚だと思います。僕もその初心は絶対忘れてはいけないと思います。その初心を忘れてしまうと、取り返しのつかないことになりそうな気がするからです。
色々と終わってからも考えたのですが、今回一番強く思うのは、自分の倫理観と向き合いしっかりと考えないといけない、ということです。
最後に、どう言っていいかわからないけれど、僕たちのために死んだネズミに感謝したいと思います。