マウスの解剖実験 3C37ゆば

遅くなって、すみません。

マウスの実験解剖ですが、思ったより難しく重かったというのが率直な感想です。
数週間前から自分達でマウスの世話をして、わざわざ子供をつくらせて、そのマウスを解剖する。私は生物選択ではないので、解剖を高校生のうちにやるなんて、生命論の授業を受けていなければ、考えられないことだったと思います。
私はもともと動物が好きなので、解剖するためにマウスを麻酔の中に入れて殺す時が一番精神的に負荷がかかりました。あれだけ元気にうごいていたマウスがだんだん大人しくなっていく。ただ麻酔のビンの中に入れるだけでそうなってしまうのを目の当たりにして、何事にもさして動じない性格なのですが、びっくりしたと同時に命の儚さを改めて実感しました。
その後の解剖は多少手こずりましたが、初めての解剖にしては上手く出来たかな、と思います。図表などでしか見たことがなかった臓器を目の前にして、当たり前のことなのですが、本当にあるんだなと思って少し感動しました。私はメスのマウスの解剖をしていたのですが、見た目はそんなに分からなかったのに、解剖をしてみるとお腹にマウスの卵がたくさんあって驚きました。分かっていたのですが、やっぱりメスなんだなと思ったことを覚えています。卵の一つ一つをまた解剖すると、小さなマウスになる前の命があって何ともいえない気持ちになりました。
私はこの解剖をすることによって、このマウスだけでなくマウスのお腹にいたたくさんの命まで奪ってしまったんだなと思ったことも覚えています。この解剖を通して、命の大切さ、生物の身体の神秘を改めて実感しました。