マウスの解剖実習

2008年7月17日


今日
1ヵ月ほど世話してきたマウスを、麻酔で殺して、解剖しました。

はじめは、
ついにきたか、と
それくらいで

でも
先生が手本で1匹開いたのを見て
食い入るように見つめて
鼓動が速くなった気がした

さすがに食べない、けど
心の中でいただきます して
はさみを入れる
私はオスやったから胎児は取り出せないけど
全部見てやろうと思った

それからは夢中で
具体的には書けないけど
たぶん、全部見た
写真にも残した

ごちそうさま
もちろん、食べてないけど

出したものを戻して
みんなで埋めに行った
生物講義室に戻った時
血生臭いにおいがして


大変なことをしてしまった って


でも後悔はない
ハツカネズミは可愛いからとか
それはただの人間のエゴであって
どんな命でも
同じことなのだろう

私が今まで殺してきた命
今日のねずみがその代表として
映像としてはっきりと、残ってる

自分だけで生きてるんじゃない
だから
無駄に殺したり、無駄に死んだり
無駄に死にたいと思ったり

そういうのは
やっぱり間違ってる

生きたいし
生きなきゃって思う



噛まれた指の痛みとともに
ねずみの儚く優しい命に

すべての生命に

ありがとう


今日を忘れない
それ以上に

すべての命に支えられて生きているということを
忘れてはいけないと思った


私は最後まで泣かなかった




・・以上、当時の自分のブログから引用しました。
やっぱりこれが一番の『感想』です。

今でも鮮明に思い出せます。
ある意味、何も特別なことをしたとは思っていません。
直接手にかけることはめったにないというだけであり、人間は毎日、生きるために動物を殺します。
私たちが毎日食べている肉や魚、それを殺してさばいてくれている人が必ずいます。
解剖もそれと同じです。
食べることと学ぶことでは目的こそ違いますが、それをしっかり果たせたことは、本当に良かったと思っています。