ラットの解剖 3A6

2ヶ月弱飼育したラットの解剖を行った。まず、先生から実験動物としてのラットについて説明があり、ラットの解剖を実演してくださった。その後自分たちも各自でラットの解剖を行った。
解剖中はラットの毛の多さに苦戦していたが、実際に内臓の配置や横隔膜、気管支などを観察でき、体の構造を理解することができた。肋骨にくらべ頭蓋骨の硬さは圧倒的で、首周りの筋肉も詰まっており、ペンチでもなかなか開くことが出来なかった。脳を取り出した時は、こさじで取り出せるくらいの大きさと知って驚いた。眼球についても取り出して観察でき、目の色は血の色だったのだと知った。
死を迎えたラットを持った時、生きている時のぎゅっと詰まった重さではなく、だらんと広がるような重さを手に感じ、生物の死という事実を手の重さによって改めて考えさせられた。大事な命を頂戴して勉強する、という気持ちを常に意識して解剖出来たと思う。最後に新聞紙にくるまれたラットを持った時、言葉では言えない、何か重い宿命を背負ったような気持ちが生まれた。今回の貴重な経験は、将来私の人生においてきっと役に立つと思う。