活動報告(令和2年度6月18日) 堀先生の講義(1)

コロナウイルスの感染拡大により世界各地で不安や緊張が広がる中、それに伴う問題が数多く発生している。そこで今回は堀先生のお話の元、コロナウイルス感染症について基本情報を知り、そして様々な問題に対する是非や意見を交わし、話し合いを行った。

多くの問題が挙げられたが、オンライン授業ひとつとっても賛成反対であったり、学校の意義を感じさせられるといった意見などと多種多様な考えがみられた。人によって、そして環境によってその捉え方も大きく変わってくるように思う。実際、感染拡大が本格化する以前にイギリスにいた生徒は、突然帰国を命じられたという。それまでイギリスではコロナウイルスを軽視した対策しか取られていなかったにもかかわらず、感染が広がると日本のような要請ではなく命令という形をとった。今まで他人事のように感じていた世界の話だが急に身近なものに感じ、あまり無知のままでもいられないことを痛感させられた。

また、大きく取り上げられたのがコロナに関する情報についてである。これにはどれを信じればいいかわからないと言った声も多かった。ニュースや新聞での報道をそのまま鵜呑みにしても良いのか、Twitterなどの情報源をどこまで信じて良いのか、情報が溢れる社会になった今の大きな課題になりうる問題であると思う。情報には根拠となるものが必要であり、今社会に広まっていて正しいと思うものでも根拠が乏しい、はたまたしっかりとした証拠があるがあくまでも可能性が高いというだけのことも多く、判断の難しさが問題視されている。

これ以外にも様々な問題が上がっており、日本ではあまりなかったが私権をどこまで抑えるかといった課題であったり、人工呼吸器などの医療機器におけるトリアージの問題など、深く考える必要のあるものも多くあり、次回議論を交わすこととなった。コロナウイルスが拡大する中、個人と社会がどのように関わりながら適切に対処をしていくのか、難しいところではあり、自分たちに今できることは限られているが、そんな中で正しい知識を持って行動を取る必要があると感じる。改めてまだ未知の脅威であるコロナウイルスについて、貴重なお話を聞け、そして考えるきっかけを得ることができ嬉しく思う。