6月7日

今日は外部講師として山中先生に来ていただきました。
内容は簡単な遺伝の仕組みからES細胞、IPS細胞の話へと発展していきとても充実したものでした。

ES細胞とは「万能細胞」とも呼ばれるようにあらゆる組織に分化できる可能性を持った細胞です。ES細胞は自然には存在せずある意味人工的なもので、哺乳類の受精卵が分裂して胞胚になったときに内部細胞塊を取り出し培養してつくるもです。しかしこれをつくるには『受精卵』が必要であり、現在は不妊治療で余分にできた受精卵を使っているようですが、『受精卵』は受精が完了しているので生命とも考えられ、それを使用するという事は殺人と同じだと考える人もいてES細胞の実用化は倫理的になかなか難しいようです。
そこで山中先生はIPS細胞の研究をしておられるようです。IPS細胞はES細胞と違い未受精卵の核を抜き取りそこにある体細胞の核をいれ電気刺激を与える事で卵割させるというものです。このIPS細胞なら倫理的な問題はクリアできるはずです。
しかし他にも問題はあるようで実用化(※)には5年ほどはかかるようです。さらに安全性の確認などにかなりの時間がかかるためIPS細胞から作ったものを人間に移植したりできるようになるには10年ほどかかるようです。
授業の最後にはたくさんの質問に答えていただきました。

(※)ここでいう実用化は、ある難病の人の体細胞が少し手に入るだけでその人の病気を持った細胞を無限に増殖させる事ができるため病気の原因を早く突き止められるようになる、などといった使い方の事です。

感想:かなり興味深い話でおもしろかったです。
   記憶を頼りに書いたので気付いたところがあれば訂正してください!
                               B15コアラさん