第6回『不妊治療について』

第6回は婦人科で医師をされている藤田圭以子先生に来ていただいて医療的な面から主に不妊治療について講義をしていただきました。

☆まず不妊治療には3つの段階(タイミング法、人工授精、体外受精)があること、自然な妊娠の流れについて教えていただきました!

☆タイミング法
排卵日を知ることで妊娠しやくする。
・費用15000円程度

☆人工授精
精子を母体に注入する
・行う目安は6~10回
・費用3万から4万

☆生殖補助医療(ART)について
体外受精以上の段階の治療のこと。
〇費用1回につき40万から50万
不妊の要因
・女性因子…卵管の閉塞、子宮内膜症、抗精子抗体(体内に入ってきた精液を攻撃してしまう)
・男性因子…精子濃度や運動性が低い
体外受精、顕微授精の流れ
1.排卵誘発
2.採卵(1度にそんなにたくさんとれない)
3.卵子の成熟度チェック
4.体外受精、顕微授精
5.受精確認(卵割してるか)
6.胚の培養
7.胚の移植
8.胚移植後の経過を見る
〇移植胚について
異物フラグメントの割合が低い方からグレードがA~EまだつけられてAの方が妊娠確率は高い。
〇従来の体外受精…受精率60~70%
顕微授精…70~80%
〇受精から五日経つと妊娠が期待できるが死んでしまう可能性も高い。
〇妊娠後の経過
・移植後20%が妊娠反応陽性→そのうちの60%が妊娠継続10ヵ月
→つまり妊娠率≠出産率

☆その後不妊治療についてみんなで話し合いました!
・治療するなら35歳ぐらいまでがいい
・お手軽にできるからこそ治療をやめるタイミングが決められなさそう。(親がお金を出してくれたらなおさら)
・姉妹間の卵子提供については?
→自分の子供だと思っちゃうからあげたくない。あげるのはいいけどもらうのはいや。近すぎる人からもらうのはあまり良くない。
ターナー症候群(生まれつき卵子をつくれない)の人のために卵子提供してくれる人を集めるネットワークもある。
不妊治療や養子について知らない人が世間には多い。
→どうしたらみんなが知ることが出来るか?
・会社で講演会を行う。
・学校教育で教えていくべき。

などの意見が出ました。

今回1番驚いたのは妊娠率と出産率は違うということです。妊娠するのも可能性が低いのにそこから出産できる割合が6割しかいないんだと考えると改めて不妊治療を始めるかというのは気軽に始められるけど歯止めが利きにくいからこそ夫婦でよく話し合ったり治療について調べたりするなど慎重に考えないといけないと思いました。
不妊治療や養子について知らない人が多いという問題に関しては他の障害などにも言える事だと思うのでどうしたら知ってもらえるのか?をこれから考えていきたいと思います。

藤田先生ありがとうございました!

3B28