活動報告(令和2年度7月9日) 土屋先生の講義

今回は大阪市立大学大学院文学研究科・文学部哲学教室の准教授土屋貴志先生に感染症について講義していただきました。

まず感染症とは何なのか。これは現在の感染症とともにある生活の中で私たちが最も考えなければいけないことだろう。"with Corona"とはCOVID-19

流行を抑えつつ、経済を回復させるだけのことではなく、以前のハンセン病を反面教師にとり、感染症をどう扱うかということ、わからないことだらけのことを基礎知識と感染症対策の歴史から考えることが必要なんだそう。正直私はコロナについて知らないことが多く、わかっていないからこそ恐怖を覚えるし、時にコロナに対する安易な考えが生まれるのかもしれない。我々一般人が危機感を覚えるためにも志村けんさんのような著名人の死によって痛感するのではなく、自らがコロナについて調べ、よく理解する必要があるのだと感じた。

今回最も印象に残り思考させられたのは、体内に病原体(ウイルスetc...)があっても必ず発病するわけではないということ。コロナの場合、患者の割合は感染者の約4分の1のようで、つまり感染者の4分の3は無症状であるということ。これが我々若年層が危機感を喪失している原因なのは間違いないだろう。人々は進化と共に感染症にも対抗出来る身体に進化する。だからこそ以前流行した天然痘は進化論的に絶滅せざるを得なかったが、天然痘は現在研究所にて保管されるようです。また、我々がコロナ以外の感染症に対して頼りがちになっているワクチンは病原体をやつけるものなのではなく免疫力を高めるものなのであり、その免疫力は決していいものだけに限らない。免疫には様々な種類があり、体液性、特異的免疫の働きを主に引き出すものがまたワクチンである。インフルエンザにおいて、インフルエンザワクチン自体には予防効果はなく、抗インフルエンザ薬はウイルス量を抑制するが、副作用もあり、呼吸中枢を抑制し突然死する恐れもある。また、健康な人がかかったインフルエンザは自然に治る。このことは私にとってかなり衝撃的だった。インフルエンザは健康であっても生死を彷徨う病気であると思っていたし、ワクチンさえ打てばウイルスを予防できると思っていたからだ。抗体を作るためには1度感染することが1番であるということ、10月頃に1度感染する案を土屋先生があげられたとき、私の心はかなり動かされた。1年後までに私がインフルエンザに感染するならば、この講演の影響を受けたのだと信じたい。

p.s.投稿遅くなってしまいすみません、!!


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