第7回『不妊治療のあり方』3B08

不妊治療は全ての子供を授かりたい人が対象であり、女性や男性という訳ではなく、カップル単位での対象となる。そのため、夫婦のどちらかが不妊治療をはじめたいと思うと必然的に2人で不妊治療を行うことになる。受動的に対象になった人と不妊治療をはじめたいと思った人とでは、温度差が生じてしまうことがある。この話を聞き、片方の話を許可、納得していても自分と治療の対象となることへの意識にまだまだ性差間があるのだと改めて実感した。そこには、不妊の原因となっているのは女性の方であるという思い込みを持っている男性が多いという背景がある。確かに女性は、体内で受精、着床、出産をするため子供を産むまでの過程が多く、不妊の原因がたくさんある。しかし、男性の方にあることも少なくない。そのことを夫婦間でしっかりと学び、話し合うことが大切なのではないのかと思った。
不妊治療といっても、色々なやり方がありステージ別に分かれている。まずは、排卵周期をはかり、自然妊娠をするように試みるタイミング法。タイミング法での妊娠が出来なかった場合は、人工授精を行う。これは、人為的に精子を子宮内にいれるものである。その次のステージでは、体外受精を行う。体外で受精を行い、受精卵を子宮に戻す。この様に、不妊治療には様々な方法がある。しかし、どの治療も絶対に妊娠するという保証はなく、可能性をあげるだけだ。そのため、多額のお金がかかってしまうことがある。また、多額のお金がかかると不安がつのり、自分自身を追い詰めることにもなる。不妊治療は体力的だけでなく、精神的にも疲れる恐れがあるものだ。ここでもやはり、夫婦間での話し合いが大切になってくると思う。子供を授かることだけしか考えていない場合、もしも子供が出来なかったときの逃げ道がなくなると思う。夫婦間で、その場合はどうするのか、どこまで、いつまで治療を続けるのか、養子をもらうという方法を考えるのかなどを、あらかじめ決めておくと少しは前向きに治療を続けることが出来るとのではと思った。