6/10の授業(3A32)

遅くなってごめんなさい!
6月10日の授業報告です。
関西電力病院の藤田先生が講義をしてくださいました。


テーマ:不妊症と不妊治療について


○はじめに…


 "不妊"とは妊娠していない状態のこと。
 「不妊かも?」と悩み、病院に足を運んだら"不妊症"となる。



○ART(Assisted Reproductive Technology):生殖補助医療技術


 STEP1.タイミング法
 
 卵胞とエコーで観察してその大きさから排卵日を予測し、患者に伝える。


 STEP2.人工授精
 
 タイミング法で妊娠しない人、精子濃度が低い人、
 十分な性生活を持たない(成立しない)人が対象となる。
 生存している精子を子宮の奥に送り込み、卵管に到達できる運動精子量の増加を図る。
 1回あたりの妊娠率は10%程度。


 STEP3.体外受精・顕微授精

 ―祥茲梁粒絢?
  運動精子を成熟見込み卵子にふりかけ、自然に近い状態で受精させる方法。
  受精率は60~70%。

 顕微授精
  細いガラスピペット精子卵子に注入する方法。
  受精率は70~80%


○移植について


 ・アシステッドハッチング
 胚の子宮への着床を促すため、移植前に胚の透明帯を薄くしたり、
 切り込みをいれる方法。


 ・初期胚移植
 排卵後2~3日目に4~8分割胚を移植する。
 移植あたり妊娠率…20~30%

 ・胚盤胞移植
 排卵後5~6日目に体外で培養した胚盤胞を子宮内に移植する。
 移植あたり妊娠率…40~50%

 ・2-STEP移植
 初期胚2個と胚盤胞1個を子宮内に移植する。
 移植あたり妊娠率…30~40%


○合併症・副作用


 ・OHSS(Ovarian Hyper Stimulation Syndrome):卵巣過剰刺激症候群
 ・多胎率の増加   など


不妊心理の独自性


 1.環境・対人性要因
  家族、社会、職場などからの対応

 2.自己信念性
  子供ができるのが当たり前だという思い込み

 3.医源性要因
  治療特性から発生
  医療側と患者の認識の違い


●感想

 「不妊」について様々なことを学ぶことができました。
 不妊治療は絶対に結果が出るものではないので、患者さんはしんどい部分がたくさんあると思います。
 私自身、子供は欲しいと思っていたけれど、もし治療を受けなければいけないとなると少し考えてしまいます。
 不妊で悩んでいる方は増えてきているのにまだ社会で理解されないことがあるのは悲しいです。
 患者さんの心のケアが大切だと感じました。