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5月15(木) 5,6眼

 
更新が遅れてしまいすみません。
 
今回は、森中先生の講義を聞きました。
 
講義内容
・遺伝子病と遺伝病
・優生思想
・進化説
 
遺伝病である鎌状赤血球や赤緑色覚異常などがおこる原因を復習し、優生思想との関係を学びました。
 
現在の環境において不利とされる遺伝子を保因していたとしても、それは別の環境では有利なものかもしれません。実際、鎌状赤血球はマラリアが流行しているアフリカでは、(アフリカで生活をするには)保因者が有利で逆に鎌状赤血球を持たない人が不利となっています。
そう考えると、現在、「病気」とみなされていることも、将来、人類が進化していく上での進化の途中であって、それを治療してなくしてしまうことは、進化の可能性を消してしまっていることになります。しかし、将来的にどれが有利になり、どれが不利になるかという事は、分からないので何が優勢で何が劣勢かということも、現在の環境にあっているかどうか、という単純な基準では判断できない事を学びました。
 
その後、人間がどのように進化してきたのか、また、ダーウィンが唱えた、自然環境での生存競争により適者となったものが生存し進化していくという「進化説」と、ラマルクが唱えた、各個体の努力によって進化していくという「用不用説」・「獲得形質の遺伝」について講義を聞き、現在の人間の社会でも、優れた能力を持つ適者が評価されるという現状について、個人の意見を出し合いました。
 
優生思想について、現在から過去の事を振り返る事は出来るけれど、現在から未来の事を予想するのは無理なことなので、現在の視点から優生や劣勢を決めるのは仕方のない事なのかと思いました。けれど、その劣勢と判断したものを人工的なものによって排除するのは簡単にかんがえてはいけないと思いました。