愛生園見学感想 3

療養所へ行ってお話を伺うことで、今までハンセン病について本やインターネットで調べてもわからなかったことや、出てこなかった資料などを見ることが出来て良かったです。
資料館
昔使われていた貨幣や熱が伝わりにくい湯呑みなどを実際に見ることが出来て良かったです。当時あった邑久高等学校新良田教室は本校の分校で校歌が違うということを初めて知ったのですが、校歌の歌詞を読むと患者の人たちが学ぶことの嬉しさと将来への希望をもって作った詞なのかなと思いました。模型を見て全体図を把握することが出来たのですが、自殺場所と呼ばれる崖があってそこから何人もの人が精神的苦痛などで命を絶ったと聞いて当時の患者の方々の生きることの大変さを感じました。
あと、本で読んでいたホテル宿泊事件で実際に一般人から送られてきたはがきが展示されている中に大人が子供に卑劣な内容を書かせたものもあってとても心が痛みました。

建造物見学
1番当時の生々しさが残っていると思ったのが回春寮という患者の人が療養所にきて一番初めに連れていかれるところです。消毒風呂のツンとした臭いがすごく残っていて、そんなお風呂に入れられることを想像したらとても患者の方々は嫌だっただろうなと思いました。

語り部の人のお話
行く前から言われていた「ハンセン病回復者の方々はかわいそうな人じゃなくて強く生きてきた人だ」ということが実際にお会いして本当にその通りだなと思いました。
お話を聞いて1番驚いたのは、療養所で暮らすほとんどの人が何かしらの職についていて、病気が治っても働き手が十分にいないため帰らしてはもらえなかったということです。
あと、ハーモニカバンドの話を聞いて、私も演奏を聞いてみたいと思いました。それ以外にも皆さん何かしらの趣味を楽しんでいるようだったのでそういうことが今の生きがいなのかななどと感じました。
療養所に来るまでの嫌だったことなども明るく話してくださったので聞きやすかったし、患者の人にしかわからない思いやその時の生活などの話を聞けてとてもためになりました。
これからどうしていきたいか、将来の話も聞けたら良かったかなと思います。

今回の研修でたくさんの知識を吸収できたと思うので夏の発表などを通して多くの人にハンセン病について詳しく知ってもらえるよう頑張りたいです。
療養所の皆さんありがとうございました。
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