活動報告(令和3年度 9月30日)

今回は「感染症について」の講義を大阪市立大学の土屋先生からしていただきました。

講義受けるにあたって、先生から事前に課題をいただき、「ハンセン病隔離」についての動画を視聴しました。動画では、感染症というものに対しての日本の間違った政策、また周囲の人の冷たい差別などの実態を目の当たりにしました。本当に日本で起こっていたことなのかと胸が痛む内容でした。


感染症というと、数年前から世界を一変させてしまったコロナウイルスが印象に強いかと思います。また、SARSやインフルエンザなどの名前も聞いたことがあるかと思います。今回はそれらとどう向き合っていくべきかというテーマを念頭に講義していただきました。講義では、そもそも感染症とは何なのか、そのリスクや特定病因論、またワクチンについて教えていただきました。大変分かりやすく教えていただき、現在日本で早急に行われているワクチン接種などについても正しく理解することが出来ました。講義の後半では、私たち生徒が考えてきた質問に答えていただきました。丁寧に、私たちが理解できるように答えてくださったため、また深い学びを得ることができました。


感染症についての差別は全くもって許されるものではありません。しかし、人間の本能として、未知のものや自分に危険を及ぼす可能性のあるものには恐怖を覚えてしまいます。そのせいで、感染症に感染した罹患した人を遠ざけてしまうのです。現代でいうコロナ差別などはその典型であると思います。しかし、感染症について正しく理解して、それほど怖いものではないんだと理解することから初めて見るのが大事ではないでしょうか。決して罹患した人の人格を否定するような差別を起こさないように、その理解の一歩に私たちがなるべきだと強く感じました。

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