長島愛生園 見学感想 2年生(B18)

 ハンセン病は、誤った情報によって差別や偏見を持たれてしまった病気だと再認識できた。それと同時に、誤った情報によって発病した人やその親族さえも勘違いしてしまっていたのだと感じた。愛生園に来た女の子の作文より、父から「お前たちは病気になったので、しばらくお医者様の所へ行ってらっしゃい。」と涙をこぼしながら言われるシーンがあった。このように、発病した人は治る見込みが少ないから可哀想だとみられることがほとんどだった。その意識が愛生園内で数多くの自殺が生まれてしまった原因の一つでもあるのだろう。元患者の中尾さんの「園内全てが自殺の場所だった」という言葉も、衝撃的で強く印象に残った。
 今回参加して、先入観や世間の評価に流されることがどれだけ酷い結果を生むか分かった。これから生きていく上で、ハンセン病に限らず差別や偏見のない世界になるよう、今回参加したことを心に刻んでおきたいと思う。