マウス解剖 3A31

哺乳類と虫を殺すのは違った。
蚊を潰したり目の前を飛んでいく羽虫を叩き潰しても何も思わない。むしろ害虫を駆除していい気分になってるような感じさえある。
それなのに命の重さとしては同じはずのマウスの命を奪うのはとても罪悪感を感じてしまった。
麻酔の入った瓶にマウスを入れるときに瓶の入り口を必死につかまれて抵抗されて。「ああ、殺してるんだなあ」って実感した。
先生の言った通りでした。名前をつけなくて良かった。
私は動物実験に反対ではありません。むしろ賛成な方なのですが、未だに自分の好奇心を満たすためだけに命を奪うという事が良かったことなのかという疑問が残っています。
それでも殺してしまったものを悔やんでも仕方がない。だからこそ解剖で得た知識や感情を無駄にしないようにしたいと思う。