2019-04-14から1日間の記事一覧

ハンセン病と人権  ハンセン病を生きて   Y.A

これらの本を読んで私が一番強く感じたのは、世の中には知らないことが多いということだった。 間違っていた国の政策が100年近くも続けられたということを、私はまったく知らなかった。「ハンセン病を生きて」の作者、伊波敏男氏は言う。「国民の積極的支…

ハンセン病との長い闘い  Y.Y

私は、ハンセン病という病名をこの二冊の本を通して初めて知った。母もこの病のことを知らなかった。筆者も語っているようにあまり知られていない病だったのだ。そしてその裏には、らい予防法という恐ろしい法律があった。このらい予防法により、 「ハンセン…

ハンセン病     U.S

私はハンセン病についての感想文を書くにあたって岩波ジュニア新書の「ハンセン病を生きて」と解放出版社の「〈眼差される者〉の近代」を読んだ。まず、これらの本を読んで思ったことは、この本の本質はハンセン病ではなくそれに基づいた差別と、その差別と…

カウントダウンヒロシマ    T.K

初めて、連合国側から見た広島についての本を読んだ。読破して初めて思ったことは、これが七十四年前の世界なのかということだ。指揮の体系もきちんと成り立っていて、通信網もしっかりしている。一人一人が責任を持ち、原爆を投下することを目標に、自分の…

ハンセン病と人権一問一答(神美知宏・藤野豊・牧野正直)  T.K

ハンセン病問題は実に曖昧なところが多い問題であると思った。なんとなく放置されていたこと、それが後々大きな波となってかえってきた、そんな印象を受けた。 そもそもの隔離の歴史は二十世紀前半までにさかのぼる。それほど長い間ハンセン病患者は不必要な…

ハンセン病を生きて   T.K

この本を読んで、私は自分が無関心の国民の一人であることを思い知らされた。なぜなら、ハンセン病について話を聞いたことはあったが具体的にどのようなものか忘れていたからである。名前は知っているけど…これは日本国民一般の反応だ。自分がそんな一人であ…

ハンセン病    S.M

近年、QOLという言葉を耳にする機会が多い。QOLとは、Quality of Life 、生活の質という意味だ。医療現場において、ただ病気を治し症状をなくすだけでなく、むしろ病気を治せなくても生活の質を向上させることにも観点が置かれている。現在の医療はそのよう…

「ハンセン病を生きて-きみたちに伝えたいこと」をよんで S.K

私は今までハンセン病に関しての知識を全く持っていなかった。どのような病気なのか、どのような問題が起きていたのか、それどころか日本で起きていた問題ということすら知らなかった。この本を読み終えた後、私は今までの自分の無知を本当に恥ずかしく思っ…

ハンセン病   M.R

ハンセン病。私はこの病気を高一の時、SSHの授業で知るまで聞いたこともありませんでした。小学校でも中学校でも取り扱ったことはありません。言い方は良くないかもしれませんがそれくらい日本人にとってマイナーな病気ということなのでしょう。ハンセン病が…

ハンセン病      M.M

私はハンセン病について二冊の本を読みました。一冊目は、「ぼくのおじさんは、ハンセン病」という本で、この本はある男の子のおじさんがハンセン病を患っていて、そのおじさんに話を聞きに行くというお話でした。私はハンセン病という名前はニュースで見た…

ハンセン病についてのレポート   K.H

ハンセン病とは ハンセン病とは、らい菌(Mycobacterium leprae)に感染することにより、皮膚や神経に症状が現れる感染症のひとつです。 古くから存在している感染症の一種ですが、原因菌の感染力は非常に弱く、多くの方が自然免疫を持っているといわれてい…

「ハンセン病を生きて」を読んで    I.K

ハンセン病国家賠償請求訴訟は原告が勝訴し、国は控訴を断念した。その時、ハンセン病回復者が語った、「明日から人間として堂々と歩いて行ける。ようやく人間になりました」という喜びの声がハンセン病隔離政策前後、またそれ以前のハンセン病患者に対する…

ハンセン病        I.R

今回、私は課題図書である「ハンセン病を生きて」と、岩波現代文庫で徳永進著の「増補 隔離」を読んだ。「ハンセン病を生きて」は、もともとハンセン病患者であった著者が、自分の人生を振り返りながら、若い世代に向けてのメッセージを伝えるという内容であ…

差別との向き合い方   H.T

この本を読んで、自分の中でハンセン病問題に対してどう向き合っていけばいいのかわからなくなってしまいました。ハンセン病が感染症でないと判明してからもなお差別を続けた人、感染病であると思っていたとしてもハンセン病患者だからと言って酷い仕打ちを…

ハンセン病に関する内容    F.M

私は中学一年生の時にドリアン助川さんの「あん」を読んだ。「犯罪を犯した過去のある千太郎の働くどら焼き屋で、元ハンセン病患者の徳江がバイトとしてあんを作り始める。徳江の作るあんは評判を呼び人気になるが、ハンセン病患者であったと噂が流れだし客…

ハンセン病問題から見える社会としての人間 F.M

伊波敏男著「ハンセン病を生きて」の中に、アイスタ―ホテル宿泊拒否事件に対して、社会が送り付けた差別文書が載っていた。よくこんな言葉を浴びせかけられるものだと、ここまでの醜態を晒せるものだと、情けなく悲しく思った。匿名であるのを良いことに、面…

ヒロシマノート 感想文  Y.A

ヒロシマノートは大江健三郎氏の旅の記録、「広島へ」というプロローグから始まる。それは作者が個人的にとても落ち込んでいる時期だったらしい。憂鬱な作者の旅を1週間で変えたもの、それは広島で出会った人びとの生き方と思想だった。大江氏が語る、真に…

広島の人々が救助した魂   Y.Y

本書を読んで、私は家族と広島の原爆ドームを訪れたときのことを思い出した。当時私は小学二年生だった。九年前のこととは思えないほど鮮明に覚えている。初めて原爆ドームを目にしたときの衝撃は強烈であった。取り囲む空気は物静かで周りは市街地なのだが…

原爆   U.S

初めに、私は原爆に関する内容の感想文を書く上で岩波新書の「ヒロシマ・ノート」と新日本新書の「原爆被害者問題」の二冊を読んだ。まずこの2冊を簡潔にまとめるならば前者はヒロシマで生きた人々を中心に原爆の問題を綴った本であり、後者はヒロシマで何…

ヒロシマノート   T.K

この本を読み終えて感じたのは、得体の知れない不安だった。この本の初版は一九六五年。半世紀以上も前に執筆された文章なのである。いったいこの本から私は何を読み取り、何を考えなければならないのか。そのために、まずはこの本で繰り返し使われる「広島…

いかにして原爆と向き合うか   S.M

1945年の8月16日の広島で起こった惨劇について一つも知らないという日本人はいないだろう。誰もがその話に触れるたび、怒り、悲しみに包まれるはずだ。もちろん私も原爆の話に触れるたびに、このようなことが起こっていいはずがないと憤ったり、悲しみに包ま…

「ヒロシマ・ノート」をよんで  S.K

私はこの「ヒロシマ・ノート」を読む前、この本に対して誤った印象をもっていた。私が今までみたことのある広島の原爆投下に関する本や、テレビ番組などは、その被害についてのものがほとんどだった。だから私は、この本も同じように、被爆者の体験談などが…

原爆   M.R

まず、「ヒロシマ・ノート」を読み始めて率直に感じたことは難しい本だな、ということです。広島や原爆を題材とした文章は今まで何度も読んだことがありましたがそれらは原爆が落とされた当時の状況や被災した人々の体験談が記されたものばかりだったので、…

原爆   M.M

原爆について二冊の本を読みました。 まずは生命論の課題である「ヒロシマ・ノート」を読みました。この本は、広島の悲劇は過去のものではなく、一九六三年の夏に現地を訪れた筆者の見たものは、十数年後のある日突如として死の宣告を受ける被爆者たちの「悲…